東京メトロを使って通勤する人や、ANA航空機をよく利用する人なら絶対持っていた方がいいソラチカカード。
ちょっと複雑にはなりますが、メトロポイントもOkiDokiポイントも、ANAマイルも貯めることができるクレジットカードは使い方次第でとてもお得になります。
そんなソラチカカードの特徴やメリット、デメリットをご紹介します。
目次
特徴とメリット
ソラチカカードは、ANAと東京メトロとJCBが提携して発行するクレジットカードです。
正式名は「ANA To Me CARD PASMO JCB」なのですが、長すぎるし言いづらいということで「ソラチカカード」として、人気を得ています。
国際ブランドはJCBです。
東京メトロはもともと「To Me CARD」というものを発行していて、これは東京メトロに乗るだけでもザクザクポイントが貯まるお得なカードです。
そのTo Me CARDとANAJCBカードが合体して、メトロポイントも、OkiDokiポイントも、ANAマイルも貯まるという魅力的なカードとなったのがソラチカカードです。
年会費は実質無料
ソラチカカードの年会費は2,000円(税抜)です。
初年度は無料となりますが、翌年からはこの2,000円(税抜)がかかってしまいます。
しかし、ソラチカカードは解約せずに保有しているだけで「毎年継続ボーナス」の1,000マイルがもらえます。
マイルについての換算は、いろいろと情報が散乱していますが、大体ANAマイルは1マイル2円相当という情報が多く、それで計算すると、継続すれば約2,000円分のマイルがもらえることになります。
ということは、年会費を支払いはしますが、2,000円分のマイルを貰うことができるので、実質年会費無料のクレジットカードになります。
家族カードは年会費1,000円(税抜)でETCカードはずっと無料
ソラチカカードの家族カード年会費は、初年度無料です。
翌年からは、1,000円(税抜)となります。
ANAカードファミリーマイルが利用できます。
これは、それぞれがカードで貯めたマイルを特典に交換する際、「一人のマイルでは足りない」という時に、家族のマイルを合算することができる嬉しいサービスです。
「あと数マイルあれば」という時でも、家族からその分のマイルを足してもらうことができるので、かなり使えるサービスの1つです。
ETCカードは、発行手数料も無料で、年会費もずっと無料です。
PASMOオートチャージも可能
ソラチカカードにはPASMO機能も搭載できますので、そのPASMOへのオートチャージが可能です。
オートチャージとは、あらかじめ設定しておいた金額を下回ると自動でチャージしてくれる機能です。
例えば、残高が1,000円以下になったら、3,000円チャージするように設定しておけば、残高が900円になると自動的に3,000円チャージされます。
そのため、わざわざ残高を気にしたり、残高不足で自動改札機につっかかることもありません。←これ案外恥ずかしいです。
チャージのために自動券売機に並ぶ必要もなくなりますので、とても便利です。
また、PASMOにはもともと定期券を搭載をする機能もありますので、ソラチカカードに定期券を搭載させることもできます。
ANAカードの特典も受けられる
ソラチカカードは、東京メトロとANAとJCBが提携して発行するカードなので、ANAの共通特典を受けることができます。
ANA FESTAが10%オフに
ANA FESTAは、全国34のANA就航空港にある、各地域の名産品や飛行機グッズ、旅行グッズなどの販売ショップや食事ができるフードショップなどがあります。
そのANA FESTAでのショッピングや食事が会員は10%オフになります。
ビジネスきっぷが購入できる
会員限定のビジネスきっぷが購入できます。
ビジネスきっぷは、お得な運賃で当日の予約も変更も対応できる便利なサービスです。
国内路線すべてに設定されています。
旅行、宿泊が5%オフに
ANA系列のホテル、国内、海外旅行のツアー代金が5%オフになります。
出張や旅行に出かける機会の多い人には嬉しいサービスです。
ネット通販なら7%
ANAが運営するネットショッピングサイトastyleでのショッピングは7%オフになります。
電子マネーもカードも無料発行できる
ソラチカカードを保有すると、電子マネーやカードを無料で追加発行できます。
無料で追加可能な電子マネー、カードは下記の通りです。
- QUICPay
- ANA QUICPay+nanaco
- PiTaPa
- PASMO
マイルやポイントが貯まるクレジットカードに、通勤やちょっとした買い物に便利な電子マネーを追加しておけばとても便利に使うことができます。
旅行傷害保険も付帯
ソラチカカードには旅行傷害保険が付帯していますが、おまけ程度と考えた方が良いでしょう。
国内旅行保険はなく、海外旅行傷害保険が自動付帯しています。
補償内容は下記の通りです。
・傷害死亡、後遺障害補償:1,000万円
・賠償責任費用補償:1,000万円
傷害、疾病補償もないですから、せっかくの自動付帯でも、他クレジットカードの旅行保険に加算するこもできません。
携行品補償もないので、少々頼りない保険内容です。
保険内容がもう少し充実した年会費無料の他クレジットカードと合わせもった方が、保険面は安心です。
こちらの2つのクレジットカードは、年会費無料で旅行傷害保険が自動付帯でついています。
もし、海外旅行など行くことが多いのであれば、このようなカードは上手に利用した方がいいですよ。
ポイントの還元率と有効期限
ソラチカカードは二つのポイントが貯まり、ANAマイルも貯まるだけに少々複雑ですので、Oki Dokiポイント、メトロポイント、ANAマイルの3つの還元率などを把握しておく必要があります。
また、貯めたポイントのOki Dokiポイント、メトロポイント、ANAマイルは、それぞれを相互移行することができます。
Oki Dokiポイント
JCBが展開するポイントプログラムのOki Dokiポイントも貯まります。
こちらは、還元率0.5%です。
1,000円利用毎に1ポイントが貯まり、1ポイント5円相当でJCBギフトカードやカタログギフトなどに交換可能です。
また、ANAマイルやメトロポイントに交換することもできますので、使用の幅は広がります。
ANAマイルに移行する場合は、「5マイルコース」と「10マイルコース」を選んで以降できます。
5マイルコース
Oki Dokiポイント1ポイントを5マイルに移行することができます。
この際手数料はかかりません。
マイルに移行すること前提で考えると、1,000円利用毎に5マイルが貯まるということになります。
10マイルコース
Oki Dokiポイント1ポイントを10マイルに移行できます。
こちらも、マイル移行前提で考えれば、1,000円利用毎に10マイルが貯まるということになりかなり大きいです。
ただ、10マイルコースで移行したい場合は、追加年会費の5,000円(税込)がかかります。
また、メトロポイントへの移行も可能です。
Oki Dokiポイント1ポイントを5メトロポイントに移行できます。
メトロポイントは、PASMOへのチャージなどにも使用できるので、お得で便利になります。
メトロポイント
メトロポイントは、普段、普通にカード決済するだけではポイントは貯まりません。
メトロ関係で利用した時のみポイントが貯まります。
- 定期券購入:1,000円利用毎に5ポイントで還元率は0.5%
- 自販機利用:100円利用毎に1ポイントで還元率は1%
- メトロ内店舗利用:200円利用毎に1ポイントで還元率は0.5%
また、メトロ乗車時にもポイントが貯まりますが、平日か休日かで貯まるポイント数が変わってきますので、還元率も変わります。
- 平日乗車の場合:5ポイント
- 休日乗車の場合15ポイント
例えば、運賃が170円で平日乗車した場合の還元率は2.94%、休日なら還元率は一気に8.82%にまでなります。
貯まったメトロポイントは、Oki Dokiポイントへの移行はできせんが、ANAマイルへの移行は可能です。
ANAマイルに移行ができます。Oki Dokiポイントへの移行はできません。
メトロポイント100ポイントで、ANAマイル90マイルに移行できます。
他ポイントの場合、ANAマイルとポイントを1対1で移行できる場合もありますが、メトロポイントからANAマイルへの移行は1対1ではないのがちょっと残念です。
ただ、ANAマイルは1マイルあたり2~3円の価値があると言われているので、マイルを増やしたいのであればそう悪い移行でもありません。
ANAマイル
ANAマイルは、Oki Dokiポイントやメトロポイントからの移行方法で還元率が変わります。
ただ、「入会マイルボーナス」、「毎年継続マイルボーナス」、「フライトマイルボーナス」がもらえるので、一気にマイルが貯まるチャンスもあります。
- 入会マイルボーナス:1,000マイル
- 毎年継続マイルボーナス:1,000マイル
- フライトマイルボーナス:区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × 10%
入会時に1000マイルもらえて、毎年1回1,000マイルもらえるのは嬉しいです。
ANAマイルは、メトロポイントに移行することもできます。しかし、こちらもOki Dokiポイントへの移行はできません
ANAマイル1万マイルをメトロポイント1万ポイントに移行でき、1対1での移行ができることになります。
ただ、1万マイルからの移行となりますので、少々道のりが長いです。
提携店ならANAマイルもポイントも貯まる
ソラチカカードは、提携店でカード決済すれば、ポイントもANAマイルも貯まります。
「100円利用毎に1マイル貯まる店舗、サービス」と、「200利用毎に2マイル貯まる店舗、サービス」とがあります。
100円利用毎に1マイル貯まる主な店舗、サービス
- ANA航空券購入
- ANA機内販売
- ANAショッピングA-style
- アート引っ越しセンター
- コナカ
- アイシティー
- エネオス
- エアポートリムジン
- スカイライナー
200円利用毎に1マイル貯まる主な店舗、サービス
- 高島屋
- 阪急百貨店
- 阪神百貨店
- 大丸
- 松坂屋
- ソラーレホテルズアンドリゾーツ
- セブンイレブン
- ニッポンレンタカー
- 出光
デパートやコンビニ、ドラッグストアでもコツコツマイルが貯められるのが嬉しいです。
1番のデメリットは旅行傷害保険が薄い
ソラチカカードのデメリットは、旅行傷害保険の内容が薄い点です。
せっかく「マイルがどんどん貯まるサービス」があるのに、海外旅行にはそう強くないというのはもったいないです。
とはいえ、年会費は実質無料にすることができるので、旅行保険の充実した他クレジットカードでカバーすることができる程度でもあります。
また、それ以外のデメリットとしては、マイルを移行する際の「10マイルコース」には、追加年会費の5,000円(税抜)がかかりますので、こちらのコースを選ぶ場合は、自分の年間利用額をよく考慮する必要があります。
まとめ
ソラチカカードは1枚で、二つのポイントとANAマイルが貯まる様になっているため一見複雑ですが、最初にしっかり把握して、上手に活用していけばかなりお得なクレジットカードになります。
通勤にメトロを利用する人で、旅行も大好き!という人は、ぜひ持っていたい1枚です。