アメリカン・エキスプレス社という名前を聞いたことはありますか?
この会社はアメリカに本社のあるクレジットカード会社です。
アメックスという独自の国際ブランドもあるくらい有名な会社ですね。
他社とも提携を結んでいますが、やはり独自のカード(プロパーカード)を持つことを考える人も多いと思います。
アメックスが誕生した頃は発行することが難しいといわれていましたが、比較的若い人でも持てるようになっているので今は落ち着いてきています。
今回はそんな数あるアメリカン・エキスプレスカードと提携クレジットカードを比較して紹介します。
独自のランキングやアメックス系のカードのQ&Aもあるので、ぜひ見てみてくださいね。
目次
アメリカン・エキスプレスカードとは?
アメリカン・エキスプレス系のカードとは、アメリカン・エキスプレス社が発行しているクレジットカードのことです。
略してアメックスと呼ばれることもあります。
ピンと来た人も多いかもしれませんが、アメックスという国際ブランドも発行しています。
今も昔もステータスの高い国際ブランドなので、持っているだけで価値があるカードでもありますね。
また、他社とも提携を結んでいるので他社のカードでも国際ブランドにアメックスを選べることがあります。
セゾンカードが代表的ですね。
今回はそんなアメリカン・エキスプレスカードとアメックスと提携しているカードについて紹介していきます。
アメリカン・エキスプレスカードを選ぶコツとは?
アメリカン・エキスプレスカードや提携カードはたくさんありますが、全てが自分に合うわけではありません。
そこで、自分にぴったりのカードを選ぶコツをまとめてみました。
年会費
アメリカン・エキスプレス系のクレジットカードは、他社と比べるとちょっと高いです。
その分ステータス面も感じられるのですが、予算などを考えると厳しいこともあると思います。
他社のゴールドカードは持てるけど、アメックス系は金銭的に厳しい…という感じです。
残念ながら、アメックスには年会費が無料のカードはありませんが、それでも比較的安いカードはあります。
なので、必ず年会費は確認しておきたいですね。
付帯特典
クレジットカードには、必ず付帯特典がついています。
ポイントプログラムなども特典の一つですね。
ただ買い物するだけだし…と思うかもしれませんが、できるだけ付帯特典は多いほうがいいです。
だって、ただ買い物するだけのカードに1万円や2万円もの高い年会費を払いたいと思いますか?
それだけ高いなら、なにかしらの特典が付帯されていたほうがいいですよね。
それに、どうせなら自分に合った特典の付帯されているカードがいいと思うはずです。
ステータスのあるカードだから仕方がない、と割り切るのはやめてしっかりと見比べましょう。
付帯保険
一部のクレカには保険が付帯されています。
- 旅行傷害保険
- ショッピング保険
- 航空便遅延保険
こういった保険が有名です。
年会費が無料、もしくは低めのカードだと、全くついていないこともあります。
どうせアメックス系のカードを発行するのなら、付帯保険がついているものを選びたいですね。
特にゴールドカード以上のカードを持つのなら、なるべくたくさん付帯されているものがいいと思います。
全く付帯されていないと、別でサブカードを用意しなくちゃいけませんし、財布の中がかさばるので嫌な人にはあまりおすすめできませんからね。
発行会社
アメックスという国際ブランドは、アメリカン・エキスプレス社以外の会社からも発行されています。
確かにアメックスはステータスが高いですが、やはりアメリカン・エキスプレスの純粋なカードからすると、劣ってしまいます。
本当にステータスが高いカードがほしいなら、発行会社もよく考えたほうがいいでしょう。
アメリカン・エキスプレス系カードを比較
アメリカン・エキスプレスカードはたくさんあります。
- アメリカン・エキスプレス・カード
- アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
- セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
ほんの一部ですが、これだけのカードがあるんですね。
では、順番に見ていきましょう。
アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス系の中でも一番スタンダードなカードです。
マイクロソフト社で有名なあのビルゲイツも、このカードを愛用しているそうです。
→アメリカン・エキスプレス・カード(グリーン)は付帯サービスが魅力!
- 付帯保険が充実している
- 空港ラウンジが利用できる
- 手荷物宅配無料サービスが利用できる
- 一部のショップが優待価格で利用可能
こんな感じの特典やメリットを持つカードです。
年会費は12,000円で、通称「グリーンカード」と呼ばれています。
一般カードなのに、付帯保険や空港ラウンジなどの特典がついているところが魅力的ですね。
付帯保険は
- オンラインプロテクション(ネットの不正利用時に全額補償)
- ショッピング・プロテクション(90日以内に生じた商品の故障や盗難時に補償)
- リターン・プロテクション(90日以内に商品の返品が可能)
です。
また、カードが紛失・盗難時に緊急で再発行してもらえるサービスもあります。
保険面は買い物した時に便利になる保険です。
よく買い物をする人は持っておいて損はないと思いますよ。
また、最高5,000万円の旅行傷害保険も付帯されています。
これは、国内外どちらもついているので安心して旅行へ行けますよ。
大金持ちがプラチナカードを持たない理由がよくわかるほど、使い勝手がいいカードです。
無理して他社のステータスカードを持つより、この1枚を持つほうがある意味得するかもしれませんね。
アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
年会費29,000円のゴールドカードです。
ちょっと割高ですが、その分特典は豊富です。
→アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードが魅力なステータスカードの理由
- 家族カードの1枚目が年会費無料
- プライオリティパスが無料で利用できる
- 手荷物無料宅配サービスが利用可能
- 付帯保険が豊富
- アメックスのレストラン優待が使える
こんな感じの特典やメリットがあります。
プライオリティパスが年会費無料で利用できるところが魅力的ですね。
プライオリティパスとは、世界の1,000箇所以上の空港ラウンジが利用できるサービスです。
通常は300ドルかかるところですが、このカード会員だと無料になります。
なので、国内外へよく行く人は持っておくと便利だと思います。
他にも、
- キャンセルプロテクション
といった保険が追加されています。
この保険は旅行やイベントなどのキャンセル費用を年間10万円まで補償してくれます。
急用で行けなくなった時でも安心できますね。
ただ、やはり年会費が3万円弱かかるのは大きなデメリットかもしれません。
こういった特典を持つゴールドカードは他にもありますし、場合によってはプラチナカードの方が年会費が安いこともあります。
年会費が高くてもアメックスのゴールドカードがいい!という人以外には、ちょっと厳しいカードだと思います。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カード
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードが、法人の代表者向けのカードです。
年会費は12,000円と比較的割安なところが魅力的ですね。
- 手荷物無料宅配サービスが利用可能
- 空港ラウンジが利用できる
- 国内外の旅行傷害保険が付帯
- オーバーシーズ・アシストが利用できる
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・カードにはこんな特典があります。
特典面だと、ほぼグリーンカードと同じように見えてしまいますね。
ただ、オーバーシーズ・アシストが追加されていることくらいでしょうか。
このサービスは、現地から連絡するとホテルやレストランなどなんでも予約してくれます。
24時間いつでも利用できるので、便利ですね。
ただ、ビジネスカードという名前はついていますが、ビジネス面のサービスは特にありません。
どちらかというと、法人の代表者が会社の経費を支払うためだけに持つカードという感じです。
しかし、他社のビジネスカードには、優待価格で支払えるサービスもあります。
ステータスを取るか、費用を取るかで選択肢は変わってくるとは思いますが。
まあ、プライベートで持つのにはふさわしくないカードなことは変わりませんね。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
アメリカン・エキスプレス社と、セゾンカードが提携して発行しているカードです。
したがって、国際ブランドはアメックスになります。
→セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを薦めるメリット・デメリット
- 最短即日発行&即日受取が可能
- もらえるポイントの有効期限がない
- 国内外の旅行傷害保険が付帯
- 旅行サービスが充実している
- 会計ソフトfreeが優待価格で利用可能
こんな感じの特典が付帯されているカードです。
セゾンカードと提携しているので、セゾン系の特典も付帯されています。
特にポイントプログラムや即日発行&即日受取可能なところは魅力的な特典です。
すぐにカードを手に入れられますし、ポイントもなくならないのは嬉しいですよね。
この点はアメックスにはないメリットです。
旅行傷害保険は最高3,000万円ですし、他のトラベルサービスも充実しています。
- 空港手荷物宅配サービス
- コートお預かりサービス優待
- 海外用のWIFI・ケータイレンタルサービス
- ワールドおみやげサービス
こんな感じですね。
特典面から見てもわかるように、海外へよく旅行へ行く人が持つのにふさわしいカードです。
よく旅行する人は、他社のカードよりもこのカードを発行するのがいいと思いますよ。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
同じくセゾンカードから発行されているゴールドカードです。
初年度の年会費が無料なので、試しに発行してみるということも可能ですよ。
→セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードまとめ。申込み前にチェック!
- 初年度の年会費が無料
- アメリカン・エキスプレス・コネクトが利用可能
- ポイント還元率が高い
- プライオリティパスが無料で発行できる
- コートお預かりサービスが優待価格で利用できる
こんな感じの特典やメリットがあるカードです。
まず、初年度の年会費が無料というところは大きいですね。
この特典があることで、とりあえず発行して試すことができますから。
いろいろな特典がありますが、一番の目玉はアメリカン・エキスプレス・コネクトです。
例えば、国内ホテルの宿泊料金や国内外のレストランの飲食代が割安になるサービスのことです。
旅行は楽しいけれど、その分費用もかかりますからね。
ちょっとでも抑えられるなら、この特典を使わないに越したことはないと思いますよ。
450以上もの特典があるので、この特典を目当てにカードを発行するのも悪くないですね。
おすすめのアメリカン・エキスプレス系のカードランキング
いろいろなアメックス系のカードがありましたが、イマイチどれにしようか決め兼ねている人もいると思います。
そこで、独自のカードランキングを設定してみました。
どのカードにしようか迷っているのならぜひ参考にしてみてください。
アメリカン・エキスプレス・カード
あの大物も愛用するグリーンカード
最もおすすめしたいのは、一番スタンダードなアメリカン・エキスプレス・カードです。
通称グリーンカードと呼ばれるこのカードは、ビルゲイツも愛用するほど知名度が高く、使い勝手もいいです。
下手に、他社のゴールドカードやプラチナカードを発行するよりも、このカードを発行するほうがお得になりそうです。
アメックスのカードを探しているのなら、まずはこのカードを視野に入れてみてくださいね。
セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード
旅行へ行くならぜひこの1枚を
セゾンカードと提携して発行しているカードです。
なによりも旅行系の特典が多いので、旅行へよく行くのなら持っておいて損はないかと。
位置的には、ゴールドカードより下ですが、そこそこ使えるカードだと思いますよ。
ステータスではなく、付帯サービスを重視したい人におすすめのカードです。
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
初年度の年会費無料のステータスカード
初年度の年会費が無料、次年度以降も約1万円と比較的割安なステータスカードです。
アメックスのグリーンカードよりも年会費が安いですからね。
ステータスもそこそこあるのに、年会費が割安なところはお得だと思います。
他社のゴールドカードでも1万円を超えるものはたくさんありますし。
年会費を抑えたステータスカードがほしいのなら、考えてみてもいいと思いますけどね。
アメリカン・エキスプレス系のカードQ&A
アメリカン・エキスプレス系のカードの紹介をしてきましたが、疑問に思うことなどもあるはずです。
そこで、いくつかの質問に答えてみました。
アメックスのカードは、新卒でも持てますか?
一昔前、アメックス系のカードは審査が難しいといわれていました。
その時代だと、まず新卒は審査に落ちていたと思います。
ただ、最近はアメックスの審査も甘くなってきています。
- ゴールドカードなどのステータスカード
- 過去に金融事故を起こしている
- 安定した職歴がない(就職したばかり等)
こんな条件でない限り、審査には通ると思いますよ。
とはいえ、何枚も同時に申し込むと落とされる可能性が高くなります。
重複申請はやめておきましょう。
アメックスのカードに申し込んだらウェルカムメールが来たのですが…
アメリカン・エキスプレス系のカードに申し込むと、ウェルカムメールというものが送られてきます。
これは、アメックスのカードの審査に通り、会員になれたという印です。
ウェルカムメールが来てから2週間後くらいにカードが届きます。
ただし、このメールは1回しか届きません。
今後別のカードの審査に通っても届きませんので、ちょっと貴重なメールということですね。
アメックス系のカードをアメリカで使うと、暗証番号が聞かれるのですか?
海外でクレジットカードを使うと、サインを求められます。
しかし、ある人がアメリカでアメックスのカードを使うと、サインではなく暗証番号を求められたそうです。
実際にアメリカ在住でアメックスのカードを使っている人は、暗証番号は一度も聞かれたことがないそうです。
これは、結局お店のシステム次第となっています。
アメリカという国が問題なのではありません。
暗証番号を求められたときのために、自分の番号を暗記しておいたほうがいいようです。
まとめ
アメリカン・エキスプレス系のカードは、とてもステータスの高いカードです。
とはいえ、昔に比べると審査も甘くなってきていますので、最低限の社会的地位があれば、審査にも通ると思います。
アメリカン・エキスプレス系のカードがほしいと思っていた人は、ぜひ参考にしてみてください。