銀聯(ぎんれん)カードとは、主に中国で使われているクレジットカードです。
銀聯マークのある店でのみ利用が可能となっています。
ただ、最近は国内でも銀聯マークのある店が増えてきたので、使える店も多くなりました。
中国出張や中国へ旅行へ行く予定があるのなら、この銀聯カードを発行しておいて損はありません。
本人も家族会員も年会費が無料だからです。
今回は、そんな銀聯カードについてご紹介します。
メリットやデメリット面も詳しく説明していますので、参考にしてみてください。
銀聯カードの特徴
銀聯(ぎんれん)カードは中国で使われているカードです。
日本では見ない漢字が使われていることからも、想像できますね。
そんな銀聯カードですが、実は4種類のカードが発行されています。
- 銀聯カード
- ANA銀聯カード
- 銀聯デビットカード
- 銀聯キャッシュパスポートカード
この4種類です。
銀聯カード
一般的なクレジットカードのことです。
日本では二社から発行されています。
基本的には満18歳以上から持てますが、メインカードとしては発行できないものもあります。
まあ、日本では一部でしか銀聯カードは使えませんからサブカードとして持っておくのがいいと思います。
利用枠は10~80万円となっています。
一般の人なら申し分のない利用枠だと思いますが、物足りないという人は、別のカードを持っていきましょう。
ANA銀聯カード
航空会社であるANAと提携を結んだカードです。
直接ANAマイルが貯められるのではありませんが、ポイントが他のカードよりも効果的に交換できます。
よくANAの飛行機に乗るという人は、作っておくと便利なカードです。
また、このカードは
- ANAカード VISAカード
- ANAマスターカード
- ANA VISA Suica
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
の会員だと発行できるようになっています。
ANA銀聯カードもサブカードとして扱われるのが一般的なようですね。
銀聯デビットカード
中国銀行の口座を開くと、デビットカードも一緒に発行できます。
これが、銀聯デビットカードです。
デビットカードは、クレジットカードと違って口座にある分しかお金が利用できません。
なので、クレジットカードよりも安全に利用できます。
中国銀行の口座は、日本国内でも開けますので、よく中国へ行く人は口座を作っておいてもいいですね。
銀聯キャッシュパスポートカード
いわゆるプリペイドカードのことです。
お金を補充してから、使うところが特徴的です。
場合によっては、クレジットカードよりも幅広い店で使えるようです。
銀聯カードを発行するのに抵抗があるのなら、銀聯キャッシュパスポートカードを発行するのもいいと思いますよ。
銀聯カードのポイントプログラム
三井住友系の銀聯カード(クレジットカード)で、買い物をすると1,000円につき1ポイントもらえます。
1ポイント5円換算なので、還元率は0.5%になります。
1%が相場だと考えるとこの還元率は低いですね。
MUFG系では、1,000円につき4ポイントもらえます。
1円=1ポイント換算なので、還元率でいうとMUFG系のほうが高いです。
ただ、ポイントプログラムを正しく理解すると、もっとたくさんのポイントがもらえます。
では、順番に説明していきます。
日本国内で利用するとポイントが4倍になる
期間限定ではありますが、三井住友系の銀聯カードを銀聯マークのある店で利用すると4倍のポイントがもらえます。
還元率に直すと、2%です。
これは、どのカードよりも高い還元率です。なかなか2%のカードってありませんからね。
ただし、ANA銀聯カードやMUFG銀聯カードは対象外です。
2018年の3月末までのキャンペーンなので、この機会に発行して使ってみましょう。
海外で利用すると2倍のポイントがもらえる
また、海外で利用すると2倍のポイントがもらえます。
これは、MUFGカードも対象となっていますがANA銀聯カードは対象外です。
2倍だと還元率は1%です。
まあ悪くはない還元率ですね。
銀聯マークのある店があったら、積極的に銀聯カードを使ってみましょう。
ワールドポイントプログラム
三井住友系の銀聯カードは、ワールドポイントプログラムというポイントが貯まります。
たくさん貯めると景品などに交換が可能です。
ほんの一部ですが、交換可能なものを紹介します。
- ANAマイル 1ポイント~
- 電子マネー 200ポイント~
- キャッシュバック 200ポイント~(1ポイント3円換算)
景品 | ポイント |
siroca スロージューサー | 3900ポイント |
パナソニック 目元エステ | 3600ポイント |
パナソニック ヘアードライヤー | 2700ポイント |
siroca ホームベーカリー | 2900ポイント |
ハリスツイード トートバッグ | 2000ポイント |
パナソニック ふとん乾燥機 | 1800ポイント |
オムロン クッションマサージャー | 1600ポイント |
パナソニック コードレススチームアイロン | 1600ポイント |
魚沼産 コシヒカリ | 1000ポイント |
ロクシタン ベストセラーセット | 900ポイント |
食品から実用的なものまで数多く取り揃えられています。
三井住友系の銀聯カードを作ったら、積極的に景品と交換してみましょう。
グローバルポイント
MUFG系のカードは、グローバルポイントというポイントプログラムが利用できます。
もちろん、貯まったポイントは景品と交換できます。
ただ、何もしないと1年に一度自動的にキャッシュバックされます。
WEBから自分で手続きをすると、1ポイント=4円換算となるので、お金に変えるのもいいですね。
500円から手続きは可能なので、積極的に交換してみるのも一つの方法です。
また景品は
景品 | ポイント |
アイロボット ルンバ | 10400ポイント |
レイコップLITE | 4500ポイント |
日立 布団乾燥機 | 3000ポイント |
日立 コードレススチームアイロン | 1550ポイント |
パナソニック 空気清浄機 | 3300ポイント |
ルカーノ・1ステップ | 1350ポイント |
シャープ ヘルシオグリエ | 8450ポイント |
レミパンプラス | 2150ポイント |
siroca IH調理器 | 2300ポイント |
シチズン 電子体温計 | 250ポイント |
こういったものと交換できます。
なにかよさそうな景品があれば、交換してみましょう。
6つの特典・メリット
そんな銀聯カードですが、大きく分けて6つのメリットがあります。
- 国内の主要なカード会社から発行できる
- 年会費が無料
- 銀聯コールセンターで日本語の案内をしてもらえる
- ハローデスクが利用できる
- ANAマイルが効果的に利用できる
- 銀聯加盟店やATMなど幅広く使える
では、順番に解説していきます。
国内の主要なカード会社から発行できる
銀聯カードは、国内の大きなカード会社から発行できます。
- 三菱UFJニコス
- 三井住友カード
大きく分けるとこの2つです。
三菱UFJニコスでは、ゴールドとシルバーのデザインのカードが。
三井住友カードでは、一般的な銀聯カードと、ANA銀聯カードの2枚が発行できます。
用途において発行する会社を選びましょう。
年会費が無料
銀聯カードは、年会費が無料です。
これは、クレジットカードもデビットカードも同じです。
年会費がかからないのはありがたいですよね。
年に一回中国へ旅行や出張へ行く程度の人でも、年会費で損をすることはありませんから。
中国へ渡航する予定のある人は作って損はありませんよ。
ただし、三菱UFJニコスから発行されているカードのみ、新規発行料金が1,000円かかるので注意しましょう。
銀聯コールセンターで日本語の案内をしてもらえる
銀聯カードには、銀聯コールセンターと呼ばれるところがあります。
ここでは、
- 中国国内の加盟店の案内
- カードの利用方法についての説明
- カードを紛失、盗難被害に遭ったときの対応
などが受けられます。
心強いサポートではありますが、中国語で対応されても理解できませんよね。
しかし、日本語での対応が可能な銀聯カードもあります。それが三井住友カードから発行した銀聯カードの特典です。
ただし、基本はクレジットカードのみのサービスなので、デビットカードやプリペイドカードはこのサービスは受けられません。
ハローデスクが利用できる
ハローデスクとは、海外アシスタントサービスのことです。
三菱UFJニコスの特典でもあります。
JCBやMastercardの会員が利用できますが、国際ブランドによって利用できるサービス名が若干異なっています。
- ホテルやレストランの紹介
- カードの紛失時や盗難時のサポート
サービス内容はほとんど同じです。
また、日本語で対応してもらえるので、中国語ができなくても安心できますよ。
ANAマイルが効果的に利用できる
三井住友の銀聯カードは、ワールドポイントをANAマイルに交換できます。
通常では1ポイント=3マイルですが、ANA銀聯カードのみ1ポイント=5マイルに交換できます。
たった2マイルの差に思えますが、年間で考えると大きな差です。
よく中国へ行く機会がある人は、ANA銀聯カードを発行しておいていいと思いますよ。
ちょっとでも航空券が節約できますから。
銀聯加盟店やATMなど幅広く使える
銀聯プリペイドカードの特典です。
海外専用のプリペイドカードは数多くありますが、中国へ行くのなら銀聯プリペイドカードを持っておいて損はないです。
銀聯加盟店やATMなどで幅広く使えますので。
プリペイドカードを発行するのにお金はかかりませんし、年会費もいりません。
時々しか行かないという人でも、発行しておくと便利ですよ。
銀聯カードのデメリット
とはいえ、銀聯カードにはデメリット面もあります。
- カードを更新するときに手数料がかかる
- 中国以外の国では使えないことが多い
- ネット通販で利用できない
この3点です。
カードを更新するときに手数料がかかる
クレジットカードは、ずっと同じカードを使い続けられるわけではありません。
何年かに一回カードは更新されます。
基本的には無料なカードが多いですが、なぜか銀聯カードは1回1,000円かかってしまいます。
カードの更新はだいたい5年に1度です。
- 5年に1回くらいなら別に払ってもいいか
- ほとんど使わないのに1,000円出すのはもったいない
大体こんなことを思うのではないでしょうか。
まあ、基本は4年間無料で使えるわけですから、更新費用がかかる前に解約しちゃうのも一つの方法だとは思いますよ。
中国以外の国では使えないことが多い
銀聯カードがメインで使えるのは、中国です。
銀聯のマークが貼ってあるところでのみ利用できます。
ということは、中国以外の国ではほぼ利用できないことになります。
日本国内では、徐々に銀聯カードが使えるところが増えていますが、全ての店には対応されていません。
メインカードとして利用しようと考えているのなら、銀聯カードはおすすめできません。
あくまでもサブカードとして持つことをおすすめします。
年会費無料でも良いクレジットカードはたくさんありますから。
ネット通販で利用できない
銀聯カードは、銀聯マークのある店でのみ利用が可能です。
つまり、銀聯マークのないネット通販では利用不可能となっています。
なので、カード会員限定のポイントモールも利用できません。
ポイントがほしいのなら、別のカードを利用するのがベストです。
三井住友銀聯カードと三菱UFJ銀聯カードの比較
日本では二社から銀聯カードが発行されています。
そこで、この二社のカードを比べてみました。
クレジットカード | 三井住友銀聯カード | 三菱UFJ銀聯カード |
年会費 | 無料 | 無料 |
手数料 | 更新時に1,000円 | 新規発行時と更新時に1,000円 |
家族カード | 発行可能 | 発行可能 |
特典 | 銀聯コールセンター紹介受付サービス | 海外アシスタンスサービス「ハローデスク」 いつでも海外利用時にポイントが2倍になる |
普通のクレジットカードと違って、銀聯カードは特典も少ないし付帯保険もありません。
だから、どっちを選んでもそこまで差はないと思います。
ただ、MUFGカードの銀聯カードを発行するためには、MUFGカードを持っておかなければなりません。
なので、銀聯カードだけが欲しいという人は、三井住友の銀聯カードを発行するのがおすすめです。
銀聯カードの審査基準
銀聯カードですが、
- 満18歳以上の人(三井住友)
- MUFGカードを持っている人(三菱UFJ)
こういった審査基準が設けられています。
元々銀聯カードは中国のカードです。
最近は、経済が発達しているイメージがありますが、貧富の差が激しい国でもあります。
そういった人たちでも気軽に持てるように作られたのが銀聯カードだとか。
なので、さほど審査は難しくないようです。
よほどクレヒスがダメな場合だとか、多重申込していない限りはほぼ通ると思っていてもいいと思いますよ。
よく中国へ行く人は、1枚作ってみましょう。
まとめ
中国へ旅行や出張へ行くのなら、銀聯カードも一緒に作って置いて損はないかと。
基本的に更新時くらいしか費用がかかりませんから。
国内で発行できるカード会社は三井住友系と三菱UFJ銀行系の二社です。
微妙に特典などが異なるので、細かいところまで見比べてから発行しましょう。