クレジットカードを持とうと思った時、やはり気になるのが審査ですよね。
申込書に必要事項を記入して、その情報をもとにクレジットカード会社は、審査してこの人にカードを発行すべきかどうか決めていくでわけです。
では、そんな審査はどんな流れでおこなわれ、どんなところをチェックするのでしょうか。
気になるところですよね。
クレジットカードの審査の仕組みなどを知っていると、自分が何故落ちてしまったのかもわかります。
もしかしたら、収入面かもしれませんし、過去の履歴が原因かもしれません。
そうなると、なるべく審査が甘いクレジットカードを選ばないと、中々クレジットカードを作ることができません。
ここでは、そんなクレジットカードの審査落ちの原因や落ちないための大事なポイントついて解説していきます。
今まで審査に中々通らなかった人は、少し参考してみてください。
目次
審査方法はほとんどがシステム化
クレジットカードの審査はどうやっているの?
気になりますよね。
実は、最近のクレジットカード申し込み審査は、ほとんどがシステム化されています。
以前は、システム化まではしていなかったみたいです。
そのシステム化として、導入されているのが、スコアリングシステム(採点システム)です。
スコアリングシステムとは
クレジットカードの審査に必要な項目を数値化して点数をつけて、その合計点数によって審査の判断を行うシステムのことです。
申込書の必須項目が、すべて記入されているかなどのチェックを、システムが一括でおこないます。
例えば、
- 年齢
- 勤続年数
- 職業・勤務先
- 雇用形態
- 年収
- 居住年数
- 居住形態
- 家族構成
- 電話
これらの項目を、システムで点数化していくわけです。
スコアリングシステムで、各会社のそれぞれの基準、例えば、勤続年数の長さなどで点数が異なり、その人の情報をもとに点数が加算されていくイメージですね。
無事に必須項目にもれがないかのチェックを終えたら、次は各会社でこれまで問題は起こしていないかなどのチェックがされ、問題なければ次の段階へ進みます。
そんなシステム化された審査で、その人の申し込み情報をもとに点数が加算され、最終的には各会社の定める一定の合計点をクリアすれば次の段階へと審査が進められていきます。
この一定の合計点というのは、各会社で異なりますから、
「あそこは審査が厳しい」
「ここは審査がゆるい」
なんて基準が生まれるわけです。
結局最終的には、人が判断していることになりますが、ある一定までは、ほぼシステム化で対応している会社がほとんどです。
インターネットからの申し込みの場合は、必須項目が抜けていると、次へ進めないなどのチェックがかかる様になっているので、記入もれを防げますね。
最後の段階で落とされる人もいるし、このスコアリングシステムの段階で落とされてしまう人もいます。
クレジットカードの発行枚数
ちなみに、27年3月末までに、クレジットカードが発行された枚数は
日本クレジット協会での調査では、20歳以上の人口(約1億474万人)に対して、2億5,890枚のクレジットカードを発行されてたという結果がでています。
1人に対して約2枚を持っていることになります。
これだけのクレジットカードが日々、発行されているので、人の審査だけでは追いつかないのがわかりますよね。
なので、ある程度はシステムにまかせてしまって、最後だけ人が見て決めるスタンスになっているのだと思います。
すべて機械に頼らずに、行っていたらどれだけ時間がかかるわかりませんからね。
Yahoo! JAPANカードなどが、最短2分で審査が終わるのというも、このスコアリングシステムを上手に使っていることでこの早さを実現しているわけです。
Yahoo! JAPANカードの審査基準は厳しい?2分の真相
審査の基準には3Cが重要
カードを発行するにあたって、3Cと呼ばれる重要ポイントがあります。
これは、Capacity(資力)、Character(性格)、Capital(資産)の3つのCです。
Capacity(資力)
資力(Capacity)とは、その人に安定した収入があるのか、返済能力があるかなどを見られます。
これは申込書に記入した職業や勤続年数、年収や現在の借入金などから判断されます。
クレジットカードの審査では、一番重要な部分です。
自営業だったり、個人事業主の場合は、審査が通りづらい場合もあります。
無職である場合は、ここで審査に落ちるということもあります。
ここも、クレジットカード会社によって様々です。
無職であっても、専業主婦なら配偶者の収入が安定していれば大丈夫と判断される場合もあります。
性格(Character)
そして性格(Character)は、性格まで見られるなんてまるで就活の面接?
と思ってしまいますが、これは明るい性格か、癖のある性格かなどを見るのではなく、返済日や返済期限を守れるかなどを判断します。
クレジットカード会社は、申し込みがあった時点で、請者のこれまでの利用履歴などを、信用情報機関に問い合わせることができます。
情報機関には過去5年間の情報が保存されていますので、それが審査を大きく左右するといえます。
ここで、以前にクレジットカードやキャッシングなどの遅延・滞納・延滞があった場合は、当然厳しくはなります。
信用情報期間に1度でも、載ってしまうと審査に関しては、通りづらくなることもあります。
資産(Capital)
資産(Capital)とは、申請者が返済能力をうしなった場合、担保となるものはあるかないかを判断するようになります。
これは、申込書に記入する住居形態などでチェックされます。
賃貸なのか、持ち家なのか、などですね。
引っ越しなどを多くしている人だと、ちょっと審査に引っ掛かることもあります。
審査する人からみたら、
「なんで転々と引っ越ししてるの?」
とちょっと疑問がわきますからね。
転勤などが理由であれば、全然問題はありませんが、ここもポイントになるので、注意してくださいね。
クレジットカードの審査は、主にこの3Cで判断されます。
こんなことまで、機械化されているなんてすごいですね。
ただ、システムだけでは判断できない情報や経歴などがある場合は、人によって審査される部分もあります。
これは当たり前ですけどね。
審査に通りやすい人と落ちてしまう人の基準
結局のところどんな状態の人であれば、審査に通るのか、、
まずは思いますよね。
やはり職業や勤続年数などが重要になってきます。
例えば、昔から言われるのは
「公務員の人は安定性や収入に関する評価が高い」
「一般企業の人は勤続年数が大事」
なんて、やはり収入や安定性に関わる事が1つのポイントになります。
また、パートやアルバイトなどの人はなかなかクレジットカードは作りずらいとされていますが、最近ではそういった勤務形態の人でも発行されやすい種類のカードなどもあります。
以前は、中々アルバイトやパートの人は、作ることができませんがでしたが、学生でも作れる時代なので、年々クレジットカードの審査のハードルは下がってきています。
学生・新社会人必見!三井住友VISAデビュープラスカード完全ガイド
勤続年数は、長いほど信頼度は高まりますが、1年以上あればわりと問題ないようです。
ただ、自由業、自営業などの人は3年以上が理想です。
また、気になるのが年齢とクレジットカード歴です。
30歳以降に初めて持つ場合は注意
若い人の申請の際、「これが初めて」という時や「2枚目である」ということであれば、ほとんど年齢的な問題はありませんが、これが30歳を過ぎていると少々問題があります。
この年齢でこれまでにカードを持ったことがないというのは、わりと珍しいことで、審査の際
「以前になにかトラブルでもあり、持てない状態なのでは?」
と疑われてしまう事もあります。
このような問題さえなければ、カードは60歳くらいまで普通に申請をすることができます。
上記でも、今は20歳以上で1人2枚はクレジットカードを持っています。
それが、30歳以上になっても作ったことがないとなると、やはり少し審査は厳しくはなりますよね。
当然、安定した収入があって、過去になんの悪い経歴がなければ大丈夫ですが。
引っ越しのしすぎも注意
さらに、居住年数も重要になってきます。
例えば、引っ越し歴が多く住所がてんてんとしてる人は、居住に安定せず何かあった場合の信用が薄れてしまいます。
居住年数は、長ければ長いほど良く、
「さらに持家である」
「家族と同居している」
などという条件のほうが審査は通りやすくなりますね。
また、住居と並んで固定電話があるかないかも気になるところですが、最近はスマホ、携帯電話の普及が広いため、あまり気になしなくても大丈夫です。
流石に、携帯電話も持っていなかったらアウトです、ほとんどが人は持っているので大丈夫でしょう。
まとめ
クレジットカードの審査とは、なにかとハラハラドキドキしがちですが、勤務形態や勤続年数、収入がしっかりと安定しているのであれば、あまり心配することはありません。
ただ、今現在安定していても、過去にクレジットカードによるトラブルなどがあった場合は、申請するタイミングを考えた方がいい場合もあります。
それでも、今は学生や無職でも作れるクレジットカードが増えてきています。
無職で作って返済できないのは、ダメですが、専業主婦の方も持てるクレジットカードが増えてきたことはいいことですよね。
クレジットカードの審査に毎回落ちてしまう人は、まず自分の過去の履歴や自分の収入面などを確認してみてください。
もしかしたら、何か1つのことが審査を厳しくしている場合があります。
そんなときは、比較的審査が甘いと言われているクレジットカードを選ぶようにしましょう。