学生は、飲み会や遊び、旅行、趣味と、楽しいことが溢れていて、勉強の他にもやることがたくさんあります。
そんな学生こそ、クレジットカードを持っていたいものですが、アルバイトしている人はいるもののしっかり社会人として働いているわけでもないのにカードなんて持てるの?と思ってしまいますよね?
しかし、楽天が発行する「楽天カードアカデミー」なら、学生が持つことができます。
「学生も持てる」というのではなく、「学生しか持てない」クレジットカードとなっているので、社会人になる前の大学生でも申請することができます。
人気の楽天カードの機能とほとんど変わることなく、それでいて学生のためのサービスやメリットもあるので、18歳以上の学生の人には最適な1枚です。
ここでは、そんな「楽天カードアカデミー」の特徴やメリット、デメリットを詳しく説明していきます。
特徴と年会費・国際ブランド
楽天カードアカデミーは、その名のとおり楽天カード株式会社が発行する学生のためのクレジットカードです。
楽天カードアカデミー以外にも、楽天が発行しているカードは
- 楽天カード
- 楽天カードプレミアムカード
- 楽天ANAマイレージクラブカード
- 楽天PINKカード
- 楽天銀行カード
- 楽天カード アカデミー
- 楽天ビジネスカード
これらはすべて、楽天でが提供しているカードです。
国際ブランドは
- JCB
- VISA
の2種類から選ぶ事ができます。
海外旅行によく行き、旅先で楽天カードアカデミーを使いたいという人は、海外に加盟店の多いVISAを選んだ方がなにかと便利です。
しかし、日本で唯一の国際ブランドであるJCBも、日本人がよく行く人気の海外観光地でなら問題なく使えるようになっているので、JCBにしたいという人でもそう困ることはないでしょう。
年会費は永年無料
楽天カードアカデミーの年会費は、永年無料です。
年会費は、初年度無料であっても2年目以降は有料というカードが多いですが、やはり学生のためのクレジットカードということで年会費無料のおサイフに優しいカードとなっています。
ETCカードの年会費は500円(税抜)がかかります。
家族カードは発行できません。
18歳以上28歳以下の学生しか持てない
楽天カードアカデミーは、18歳以上28歳以下の学生の人しか持つことができません。
カードの名称(アカデミー)通り、学生のためのカードで、学生のためのメリットなどもあるため18歳以上28歳以下であっても社会人の人は持つことができません。
これが、楽天カードアカデミーの最大の特徴になります。
ポイント還元率は通常1.0%
楽天カードアカデミーのポイントプログラムは、楽天カードと同じ「楽天スーパーポイント」になります。
100円利用毎に1ポイント貯まり、還元率は1.0%になります。
100円使うごとに還元率1.0%でポイントが貯まっていくので、比較的ポイントは貯めやすくなっています。
楽天市場での利用はポイント4倍
楽天市場での買い物の際に楽天カードアカデミーを利用すれば、ポイントは4倍になり100円利用毎に4ポイント貯まります。
100円で4ポイントというのは、還元率なら4%になりますし、楽天市場なら幅広いジャンルで様々なものが購入できるのでポイントは貯まりやすいです。
また、スマホやタブレットでも楽天市場を利用することができる「楽天市場」アプリを利用すれば、ポイントはさらにプラス1倍となり100円利用毎に5ポイント貯まります。
それだけではありません。
楽天モバイルと契約すれば、さらにプラス1倍となり合計で100円利用毎に6ポイント貯まる事になります。
楽天モバイルとは、NTTドコモのネットワーク回線を使って、月々の携帯電話料金を安くするというサービスなので、契約しても損のないサービスです。
この楽天モバイルと契約して、スマホで楽天市場を利用するだけで買い物時に通常の6倍ものポイントが貰えてしまうということです。
このように利用するサービスが多いほど、ポイントが倍増していく仕組みになっているので、楽天市場を利用する人にとってはかなりお得なポイントサービスとなっています。
会員ランクに応じてボーナスポイントが貰える
楽天カードアカデミーは、獲得ポイント数とポイント獲得回数に応じて会員ランクが決まり、決まった会員ランクに応じてボーナスポイントが貰えます。
会員ランクの決定基準は、
ステージランク | ランクアップ条件(6ヶ月) | ポイントの上限 |
通常会員 | 楽天のサービス利用 | 5,000ポイント |
シルバー会員 | 200ポイント以上、かつ2回以上ポイント | 7,000ポイント |
ゴールド会員 | 700ポイント以上、かつ7回以上ポイント | 9,000ポイント |
プラチナ会員 | 2,000ポイント以上、かつ15回以上 | 12,000ポイント |
ダイヤモンド会員 | 4,000ポイント以上、かつ30回以上ポイントを獲得、かつ楽天カード | 15,000ポイント |
となっています。
ボーナスポイントと特典にかんしては
ステージランク | ボーナスポイントと特典 |
通常会員 | なし |
シルバー会員 | 誕生日月に100ポイント |
ゴールド会員 | 誕生日月に300ポイント、ボーナス福引ポイント |
プラチナ会員 | 誕生日月に500ポイント、ボーナス福引ポイント、特別優待セールの招待 |
ダイヤモンド会員 | 誕生日月に700ポイント、ボーナス福引ポイント、特別優待セールの招待、得するクーポン、豪華特典 |
となっています。
通常でも1.0%という高還元率でありながら、ボーナスポイントが貰えるというのは嬉しいサービスでしょう。
獲得ポイントや獲得回数の条件付きではありますが、年に1度ポイントがガンと増えるチャンスです。
流石に学生ではダイヤモンドはハードルが高いかもしれませんが、プラチナ会員くらいであれば比較的ハードルも低いので、到達できるはずです。
楽天スーパーポイント加盟店なら地上店舗でもポイント3倍
楽天市場はネット上でのショップになりますが、やはり地上店舗でも上手に利用してポイントを貯めたいですよね?
そんな時、お得になるのが楽天スーパーポイント加盟店でのカード利用です。
加盟店で楽天カードアカデミーを利用すれば、ポイントは3倍となり100円利用毎に3ポイントたまります。
この加盟店は、様々なジャンルで多くの店舗が含まれますので、地上店舗でのポイントアップも難しくありません。
楽天スーパーポイント加盟店の一部をご紹介
- ダンロップ
- ENEOS
- キズキレンタルサービス
- 紳士服のコナカ
- メガネストアー
- スーパーギターショップ Big Boss
- さかいやスポーツ
- ヘアメイクパッセージ
- Hair&Make FUSE
- てもみん
- アリさんマークの引越社
- サカイ引越センター
- 大江戸温泉物語
などがあります。
ポイントは無駄なく使える
楽天カードアカデミーで貯まったポイントは、1ポイント1円として
- 楽天市場
- 楽天ブックス
- 楽天マート
などの楽天で使う事ができます。
使える場所が限られますが、現金同様として使えるので使い道に困りポイントを持て余してしまう事はないでしょう。
ただし、ショップによって何ポイントから使えるのかが異なりますので注意しておきましょう。
例えば、
- 1ポイントから使えるショップ:楽天市場、楽天ブックス、楽天マート、楽天ダウンロード、楽天海外販売、楽天ポイントカード
- 100ポイントから使えるショップ:楽天トラベル、楽天GORA
- その他ポイント利用可能サービスは50ポイント以上から
となっています。
また、利用できるポイントには上限もありますので、あらかじめチェックしておきましょう。
- 購入時1回のポイント使用限度は、30,000ポイントまで
- 楽天加盟店での1回のポイント使用限度は5,000ポイントまで
となっています。
楽天カードアカデミーのお得な6つの優待サービスと特典
楽天カードアカデミーは、楽天カードの機能とほとんど変わることなく、学生限定の特典やポイント優遇が嬉しいカードです。
楽天カードアカデミーのお得な優待サービスと特典としては、
- 書籍や動画の購入、高速バス予約でポイント3倍
- 電子マネーのEdyとの一体型にできる
- 最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯している
- 利用限度額が低いので安心
- 2回払いまで手数料が無料
- 学生のうちにクレジットヒストリーを作っておける
これら6つです。
書籍や動画の購入、高速バス予約でポイント3倍
このサービスは、楽天カードの中でも楽天カードアカデミー限定のサービスになります。
楽天カードアカデミーを利用して楽天ブックスで本やDVDを購入をすると、学生の特典としてポイントが5倍になります。
100円利用毎に5ポイント貯まりますので、参考書などを購入する時もポイントがガッツリ貯められます。
また、楽天ダウンロードで、
- 電子書籍
- PCゲーム
- ソフトウェア
- アニメ
これらを購入する時は、ポイント3倍になります。
さらに、楽天トラベルで高速バス予約をするときは、こちらも学生の特典としてポイントが3倍になります。
学生の場合だと、高速バスを利用することも多いはずなので、同時にポイントを貯めることができるのは、かなり美味しい特典でしょう。
なにかと出費の多くなる学生でも、こんな風にポイントで大きく還元されれば作って利用した方がお得ですよね?
電子マネーのEdyとの一体型にできる
楽天カードアカデミーは、入会時に300円(税抜)支払う必要がありますが、便利な電子マネーのEdyを一体型にさせて搭載させることができます。
コンビニやドラッグストアでのちょっとした買い物などにとても便利です。
このEdyの利用時も200円利用毎に1ポイントたまりますので、搭載させておくと何かと便利でお得です。
最高2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯している
楽天カードアカデミーには、最高2,000万円の補償がある海外旅行傷害保険が付帯しています。
海外旅行に出かける学生さんも多いですから、こういった保険が付帯していると安心です。
海外旅行傷害保険の内容はこちらです。
海外旅行傷害保険の内容(利用付帯)
傷害の種類 | 補償金額 |
死亡・後遺障害 | 最高2,000万円 |
治癒費用 | 200万円限度 |
疫病の賠償費用 | 200万円限度 |
賠償責任 | 2,000万円限度 |
携行品の損害 | 20万円限度 |
救援者費用等 | 200万円限度 |
年会費無料で持てるカードに付帯する保険としては、十分に手厚い補償と言えます。
利用限度額が低いので安心
楽天カードアカデミーは、学生のためのカードということで利用限度額が低く設定されています。
利用限度は10万円で固定されています。
そのため、つい使い過ぎて毎月の支払い額が多額になってしまうという心配がありません。
アルバイトなどをしながらお小遣いを稼いでいる人や、一人暮らしをしている学生さんにとってクレジットカードの使い過ぎは、後々の生活が苦しくなる原因となるので、こういった限度があるというのはメリットになります。
2回払いまで手数料が無料
楽天カードアカデミーでは、分割払いの支払い手数料が2回目まで無料です。
手数料は積み重なると、とてももったいないので初回のみならず2回目まで無料というのはうれしい特典の1つでしょう。
学生のうちにクレジットヒストリーを作っておける
社会人になれば、多くの人がクレジットカードを作ります。
その際に勤続年数や年収などを審査されるわけですが、学生のうちからこの楽天カードアカデミーを保有して遅延などのトラブルなくキレイに使っていくことで、社会人になる前からクレジットヒストリーを作っておくことができます。
クレジットヒストリーがキレイであれば、様々なカードを作る際の信用にもつながっていきますので、学生のうちからカードを保有するというのは将来的なカード申請にとって有利になります。
例えば、ゴールドカードなどをいずれは作りたい場合などですね。
ただし、支払いの遅延などなく計画的に使ってくことが重要となります。
楽天カードと楽天カードアカデミーの違い・比較
楽天カードアカデミーを作る前に
普通に楽天カードを作ったほうがよくね?
と思う人のために楽天カードと楽天カードアカデミーの違いなどを比較して紹介したいと思います。
楽天カードと楽天カードアカデミーの大きなの違いは
- 国際ブランド
- 家族カード
- 入会条件
- 限度額
- キャッシング機能
- 特典内容
この6つです。
年会費などはどちらも無料なので、どちらを選んでも無駄な年会費を払う必要はありません。
家族カードに関しては、楽天カードは作ることができますが、楽天カードアカデミーでは作ることはできません。
そもそも学生で家族カードが必要か?というとあまりいらないと思うので、これに関してはそこまで気にすることではないでしょう。
入会条件は、同じ18歳以上となっていますが、アカデミーは18歳以上29歳までの学生という条件があります。
学生以外は作れないってことですね。
限度額に関しては学生カードは10万円までしか利用することができません。
それにキャッシング機能も付いていません。
学生カードなので、ある程度これらの条件はしょうがいないとは思います。使いすぎが1番怖いですから。
最後は特典内容ですが、上記でも少し紹介しましたが、
- 楽天ブックスで本・DVDを購入でポイント5倍(入会初年度のみ)
- 楽天トラベルで高速バス予約でポイント3倍
- 楽天ダウンロードで本・DVDを購入でポイント3倍
このように楽天カードアカデミーにはアカデミー限定の3つの特典があります。
楽天カードにはこの特典はないので、上記のサービスをよく利用するなら楽天カードアカデミーを選んだほうがお得です。
本を購入したり、高速バスなどはよく学生でも利用するはずなので、実は何気にお得な特典なんですよね。
これらを踏まえて、楽天カードにするか楽天カードアカデミーにするか決めるといいでしょう。
それぞれ比較したのこちらです。
内容 | 楽天カード | 楽天カードアカデミー |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB | VISA、JCB |
家族カード | ◯ | - |
入会条件 | 満18歳以上 | 満18歳以上29歳未満の学生 |
限度額 | 最大100万円まで | 最大10万円まで |
キャッシング機能 | ◯ | - |
楽天カードについての詳細はこちらで紹介しているので、参考にしてみてください。
楽天カードアカデミーのデメリット
楽天カードアカデミーは、学生が優遇される学生のためのカードです。
大学を卒業しても、自動で楽天カードに切り替わり、切り替わっても年会費無料で、新たに申請する手間なく社会人になってからもクレジットカードを持ち続けることができ便利です。
しかし、デメリットとして
- キャッシング枠がない
- 利用限度額が低い
という点があります。
この二つがあることで、クレジットカードの使い過ぎを防ぐことができるというメリットを得ることもできますが、何かと出費のかさむ時期などに利用限度額が低いというの少し困ることもあるでしょう。
また、「どうしても」という時でもキャッシングできないというのも、利用する人によっては不便かもしれません。
ただ、この2つのデメリットのおかげで、逆に金銭的に守られるということもありますので、大きなデメリットと考えず他サービスや特典を重視すれば、保有価値はかなりあります。
楽天カードアカデミーの審査基準
楽天カードアカデミーは、学生専用のクレジットカードなので、審査はそう厳しくありません。
高校生を除く18歳以上の学生が申請できるカードなので、
- 学生証のコピー
- 未成年の場合は親の同意書
この2つが必要となります。
審査に通るか通らないかは、よほどのことがない限り申請書の記入に誤りがなければほとんど大丈夫です。
特にアルバイトで独り暮らしをしている学生さんは、審査に通りたい余り収入を多く書いてしまったりすると嘘を申告しているのでは?と疑われてしまうので正直に記入しましょう。
まとめ
楽天カードアカデミーは、通常ポイント還元率も1.0%と高いです。
それに加えて学生特典として多方面でのポイントアップサービスが用意されています。
また、年会費無料でありながら充実の海外旅行傷害保険も付帯しています。
持っていて全く損がなく、お得に便利に使っていくことができますので、大学生になってクレジットカードを持ってみたいと考えている人にはオススメの1枚ですよ。