楽天からまた新しいカードが出ました。
その名も「楽天ANAマイレージクラブカード」。
ちなみに、これから楽天カードを作ろうか悩んでいる人は、とりあえずこの楽天ANAマイレージクラブカードの特徴やメリットを知り、どちらが自分にあうかどうか決めたほうがいいですよ。
それくらい悩むカードですから。
ただANAの機能がついているわけではなく、楽天市場が提供するクレジットカードの機能と合体しているため、普通のANAマイレージクラブカードよりも更にパワーアップされた機能を使うことが可能となっていますからね。
今回は、そんな楽天ANAマイレージクラブカードを持つメリットやデメリットなどをご紹介していきます。
目次
楽天ANAマイレージクラブカードの特徴
楽天ANAマイレージクラブカードとは、通販でおなじみの楽天市場と航空会社のANAが提携を結んで作られたカードです。
まだ作られてから比較的新しめのカードですが、
- ANA(全日本空輸)を使って旅行や出張する
- 楽天系のサービスを使っている
この2つのどちらかに当てはまる人には、オススメのカードの1枚です。
カードブランドは
- VISA
- MasterCard
- JCB
の3種類。
全てのブランドが揃っているので、国内外関係なく、自由にカードを使うことができます。
また、ちなみにすで楽天カードを持っている人なら、手数料(1,080円)はかかってしまいますが、楽天ANAマイレージクラブカードへ切り替えることができます。
ANAを使わないなら付帯させても意味がないですけど、活用する機会があるのであれば、手数料がかかっても切り替えてしまった方がいいでしょう。
持ち運びとかめちゃくちゃ楽になりますから。
ANAマイレージクラブカードではなく提携クレジットカード
この楽天ANAマイレージクラブカードですが、厳密にいうとオリジナルのANAマイレージクラブカードではなく、提携クレジットカードに分類されます。
提携クレジットカードとは、発行元の会社と別の会社が業務提携をして発行しているカードのことです。
なので、元々のオリジナルのカード「ANAカード」の特典などは付帯していませんが、ANAマイレージクラブカードの機能は使うことができます。
ANAだけでなく楽天の機能も詰め込まれたカード
楽天ANAマイレージクラブカードには、楽天ポイントカード機能がついています。
楽天ポイントカードは、100円の支払いにつき1ポイント(1円相当)貯まっていきます。
貯まったポイントは現金の代わりに支払うこともできますし、楽天系のお店で使うこともできます。
また、楽天ユーザーに人気の高い「楽天Edy」機能もついています。
楽天Edyとは、楽天グループが提供している電子マネーのこと。
カードに代金をチャージしておくだけで、商品の支払いをEdy払いすることが可能となります。
このEdyは全国で40万箇所以上提携されているので、電子マネーが使える店舗では、だいたい楽天Edy払いすることができるはずです。
ちなみに、楽天Edyのチャージ方法はいくつかあり、現金を使いコンビニでチャージしたり、クレカからチャージしたりすることができます。
通常の楽天Edyカードは、楽天EdyリーダーやFeliCaポート/パソリなどの電子カードを読み取る機械を別途用意しない限り、クレカからチャージすることはできません。
しかし、楽天ANAマイレージクラブカードはクレカと一体化しているため、オートチャージができたり貯めた楽天ポイントからチャージできたりと、更にチャージの幅が広がります。
クレカ自体でも支払いをすることができますが、電子マネーで支払いをした方が圧倒的にスピーディーなので、ちょっとしたお買い物なら楽天Edyがオススメです。
9つのお得な優待サービスと特典・メリット
楽天ANAマイレージクラブカードには以下の9つのメリットや特典があります。
- 実質年会費無料
- ポイントを自由に選ぶことができる
- 家族カードは永年無料
- 4つの機能が一体型で付帯
- nanacoチャージでポイント付く
- 楽天グループ独自の保証がつけられている
- キャンペーンが充実
- 海外旅行傷害保険が付帯
- ANAマイレージクラブに入会で「スキップサービス」が利用できる
それぞれ見ていきましょう。
年間1回の利用で実質年会費無料
楽天ANAマイレージクラブカードは、初年度の年会費が無料となり、次年度以降は540円の年会費がかかります。
しかし、1年のうち1度でも楽天ANAマイレージクラブカードを使ってさえいれば、年会費は無料になります。
楽天カードは、使う使わないに限らず年会費無料ですが、楽天ANAマイレージクラブカードも実質年会費は無料と考えていいでしょう。
ポイントを自由に選ぶことができる
楽天ANAマイレージクラブカードは、ANAマイルもしくは楽天ポイントのどちらかを選んで貯めることが可能となっています。
ポイントの還元率は、
- ANAマイル:200円につき1マイル→0.5%(1マイル1円換算の場合)
- 楽天ポイント:100円につき1ポイント→1.0%
です。
ANAマイルは、航空券を買う以外にもポイントの交換ができたりします。
他にも空港までのアクセスにマイルを使うこともできますし、ニッポンレンタカーを利用する際のクーポンに変換することも可能です。
ANAマイルを選んだ場合は、少し還元率が低いと思うかもしれませんが、そもそもマイルの価値は決まってはいません。
あくまでも1円換算の場合は0.5%ですが、恐らく平均で2円前後の価値はあるので、還元率はもう少し高くなります。
それに他の似たような提携クレジットカードでここまでマイルレートの還元率が高いクレジットカードはほとんどありません。
主な提携クレジットカードの年会費とレートを比較してみたのがこちらです。
クレジットカード | 年会費 | マイルレート |
JCBカード/プラス ANAマイレージクラブカード | 1,250円 | 0.3% |
ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード | 500円 | 0.3% |
JRタワースクエアカード ANA Kitaca | 1,000円 | 0.33% |
PiPuCa ANAマイレージクラブカード | 1,800円 | 0.3% |
JQ SUGOCA ANA | 1,250円 | 0.25% |
みずほマイレージクラブカード/ANA | 無料 | 0.35% |
楽天ANAマイレージクラブカード | 500円 | 0.5% |
どれもほぼ0.3%前後の還元率になっているのに対して、楽天ANAマイレージクラブカードだけが0.5%あります。
これだけ見ても提携クレジットカードの中では群を抜いてANAマイルが貯めやすいのがわかるはずです。
まー、1番はエクストリームカードとソラチカカードの2枚持ちが1番、ANAマイルを貯めることができるんですけどね。
ただ、交換の手間とかを考えるなら楽天ANAマイレージクラブカードでも全然ありかなと。実質年会費も無料ですから。
そして、楽天ポイントは、楽天市場でのオンライン決済時やコンビニなどでの支払い時、楽天デリバリーという食品の宅配サービスでの支払い時などに、現金のかわりとして使うことが可能です。
1ポイントから使うことができるので、割引クーポン券のような感覚で気軽に使えるでしょう。
また、楽天カードの特典がそのまま付帯するので、楽天市場の買い物の際に楽天ANAマイレージクラブカードを利用すれば、還元率4.0%までアップします。
私の場合、楽天ANAマイレージクラブカードではなく楽天カードでしたが、たった数ヶ月くらいこれくらい簡単に貯まりました。
このように、楽天ANAマイレージクラブカードには、ANAマイルも楽天ポイントもどちらも貯めるとメリットがたくさんあることがわかります。
また、ANAマイルは楽天ポイント、楽天ポイントはANAマイルへ変換することも可能ですので、どちらを選んでもまず失敗することはないでしょう。
ただし、マイルの場合は有効期限が36ヶ月(3年間)と決まっているので、じっくり貯めたい人は実質有効期限がない楽天ポイントのコースにした方がいいかもしれません。
※有効期限がないといっても、1年間ポイントが加算されなかったら消滅しちゃいます。
家族カードの年会費は永久無料
もちろんこの楽天ANAマイレージクラブカードも、他社のカードと同じように家族カードを発行することが可能です。
家族カードは5枚まで発行することができ、年会費も無料で使用することが可能です。
もちろん家族カードも楽天ポイントかANAマイルを貯めることが可能なので、家族カードでも不自由なく便利に使えるはずです。
家族で同じ財布にしてるなら、一緒の方が管理が楽ですよ。
ただ、キャンペーンなどのお得な特典狙いだったら、別々に作るんのもありですけどね。
4つの機能が一体型で付帯
楽天ANAマイレージクラブカードには
- 楽天カード→クレジットカード
- 楽天ポイントカード→ポイントカード
- 楽天Edy→電子マネー
- ANAマイレージクラブ→マイル
この4つの機能が付属しています。
4つも機能が付帯しているクレジットカードって珍しいですよね。
4枚持たなきゃいけないのが、1枚で済むわけですからね。
ただ、その分使い分けなどをしっかりしないとわけがわからなくなることもあるので、そこは注意してください。
nanacoチャージでポイント付く
楽天ANAマイレージクラブカードでは、JCBブランド限定にはなってしまいますが、nanacoへチャージした際にポイントが付くメリットもあります。
還元率は1.0%なのでかなり高いです。
nanacoは、コンビニで公共料金や税金などを支払う時に利用できるので、すべてnanacoへチャージして支払えば、めちゃくちゃポイントが貯まります。
詳しい仕組みはこちらで紹介しているので、まだnanacoを活用していない人はこの機会に活用してみてください。
楽天グループ独自の保証がつけられている
楽天ANAマイレージクラブカードには、このように
- カード利用お知らせメール
- 商品未着あんしん制度
- ネット不正あんしん制度
楽天グループが提供する独自の保証やサービスが3つ設けられています。
カード利用お知らせメール
ご利用明細が手元に届く前にカードを利用した旨を伝えるメールが送られてくるというサービスです。
毎回カードを使うごとにメールを送ってくれるので、万が一不正利用があった際もすぐに発見することが可能となっています。
商品未着あんしん制度
これは、楽天市場内のショッピングモールで商品を購入し、手元に商品が届いていないのに連絡が途絶えてしまった場合に保証してくれるサービスです。
一から調査を行い、商品代金を無効にしてくれるので、泣き寝入りする心配もありません。
ネット不正あんしん制度
クレジットカードのトラブルでよくあるのがカードの不正利用です。
自分以外の第三者にカードを悪用されてしまった場合、すぐに楽天カードデスクに電話することで、保証やサポートを受けることができます。
不正利用されたカードは即刻使用停止となり、新しいカードが手元に送られてきます。
不正利用された金額は返金されるので、被害者側が損をすることはありません。
キャンペーンが充実
楽天では、通年通して様々なキャンペーンを実施しています。
そんなキャンペーンでも最もお得なのが、入会キャンペーンです。
入会キャンペーンでは、入会特典とカード利用特典で、5,000~8,000ポイントくらいと少し幅はありますが、このくらいの楽天ポイントがもらえることが多いです。
このポイントは楽天市場や楽天スーパーポイントが使える店舗などで利用することができるため、欲しい商品があれば購入時にそのまま使うことができます。
これは楽天ユーザーにとってはかなり美味しいキャンペーンですよね。
付加されたポイントを上手に使えば、欲しい物を無料で手に入れることだってできてしまいますから。
ただし
- 入会特典分のポイント→通常ポイント
- カード利用分の特典→期間限定
このようになっているので注意が必要です。
後から使おうと思ったら有効期限切れで使えなくなっていたということもあるかもしれませんので、ポイントの有効期限はしっかりと確認するようにしてください。
海外旅行傷害保険が付帯
楽天ANAマイレージクラブカードには、海外旅行保険が付帯しています。
海外旅行傷害保険の内容(利用付帯)
傷害の種類 | 補償金額(本人) |
死亡・後遺障害補償 | 最高2,000万円 |
治癒費用 | 200万円限度 |
疫病の賠償費用 | 200万円限度 |
賠償責任 | 2,000万円限度 |
携行品の損害 | 20万円限度 |
救援者費用等 | 200万円限度 |
海外旅傷害保険は、海外で怪我や病気をした際に保険料が支払われる特典です。
ただし、楽天ANAマイレージクラブカードの場合、利用付帯になっているので、出国前に、楽天ANAマイレージクラブカードで海外旅行代金や、自宅から空港までの交通費を支払っておく必要があります。
この交通費は公共の乗り物である必要があるため、レンタカーなどを利用しようと思っている方はいざというときに保険が適用されなくなってしまいます。
公共の乗り物ならなんでもいいので、バスとかの数百円とかでも問題ありません。
もし、利用付帯がめんどくさい場合は、海外保険が自動で付帯しているカードなどをサブカードで持っておくと安心ですよ。
この3つのカードは年会費無料で旅行保険が自動付帯しているカードです。
持っているだけいいので、一切お金はかかりませんから、お守り用としてもっておきましょう。
ANAマイレージクラブに入会で「スキップサービス」が利用できる
楽天ANAマイレージクラブカードを発行すると同時に、ANAマイレージクラブに入会することも可能となります。
ANAマイレージクラブとは、ANAが提供しているサービスです。
貯まったマイルを航空券に交換する以外にも、ANAが提供するツアー旅行の代金に充てることも可能です。
ホテル代や食事代などにマイルを使うことによって、旅費もぐっと下げることができますね。
また、クラブ会員になることで、国内線利用時に搭乗がスムーズになるスキップサービスが使えたり、飛行機の予約がスムーズに行えたりなどのメリットもあります。
飛行機をよく利用するという方は、ANAマイレージクラブへ入会してみましょう。
みずほマイレージクラブカードと比較
ANAマイレージクラブカードが提携しているのは、上記でもサラッと紹介しましたが楽天だけではありません。
ここでは、みずほ銀行と提携して発行しているみずほマイレージクラブカードと比較してみました。
楽天ANAマイレージクラブカード | みずほマイレージクラブカード | |
年会費 | 初年度無料、次年度以降540円 | 永久無料 |
家族カード | 5枚まで作成可能 | 3~8枚まで作成可能 |
マイルレート | 0.5% | 0.35% |
電子マネー | 楽天Edy | 楽天Edy |
特典 | ANAマイル、楽天ポイントなどを貯まることができる | みずほ銀行やイオン銀行の手数料が無料など、諸々の手数料が無料となる |
みずほマイレージクラブカードは、銀行系カードと提携しているだけあり、銀行の手数料が無料になるなどの特典がついています。
ATMは時間帯によって手数料が変化するもの。
何時のフライトでも、ATMでお金を引き出す際に手数料がかからないのはありがたいですね。
それに年会費はみずほマイレージクラブカードは完全無料です。
ただ、楽天ANAマイレージクラブカードも実質年会費は無料ですし、電子マネー等も同じです。
マイルのレートやポイントの使い勝手を比較したら、断然楽天ANAマイレージクラブカードの方が使いやすいです。
それに、みずほマイレージクラブカードは、銀行系と提携しているだけあって審査は少し厳しいです。
まず、会員ご本人がパートやアルバイトにお勤めだと審査に落とされてしまう可能性もあります。
便利ではありますが、審査はシビアなので少々厄介なカードかもしれませんね。
楽天ANAマイレージクラブカードのデメリット
楽天ANAマイレージクラブカードは、楽天関連のサービスやANAマイルを貯めたい人にはメリットが豊富なカードです。
ただ、年会費等が安い分デメリットがあります。
主なデメリットとしては
- 付帯している保険が少ない
- マイルとポイントを同時に貯めることができない
この2つです。
付帯している保険の種類が少ない
楽天ANAマイレージクラブカードには、旅行保険が付帯されているのですが、海外旅行障害保険だけとわずか1種類のみとなっています。
国内保険やショッピング保険どは付帯されていません。
マイルとポイントは同時に貯めることができない
楽天ANAマイレージクラブカードの最大のメリットは、ポイントとマイルを選んで貯めることができるところですが、残念ながら2つ同時に貯めることはできません。
どちらも貯めたいと思っている方は多少の不便さを感じてしまうでしょう。
また、ANAマイルから楽天ポイントへ変換する際は10,000マイルごととなっており、楽天ポイントからANAマイルへ変換する際は2ポイントで1マイル扱いとなってしまいます。
仮に10,000ポイントあっても、交換すると5,000マイルにがくっと減ってしまいますし、いつでも好きなタイミングで変換できるわけではありませんから、損をした気分になってしまうかもしれません。
このように付帯保険や同時に貯めることができないというデメリットはありますが、それでも上記の特典やメリットを考えれば、作って置いて損はないカードかなと。
ANAマイルに関しては、提携クレジットカードの中では群を抜いて高い還元率ですし、ANAマイレージクラブにも入会できますからね。
デメリット以上にメリットがあるカードですよ。
楽天ANAマイレージクラブカードの審査基準
最後に気になるのが、審査基準ですよね。
審査がかなり厳しいなら作ることすらできませんから。
楽天カードは、審査がかなり緩いことで有名です
では、楽天ANAマイレージクラブカードの審査基準はどのくらい難しいのでしょうか?
即日発行も可能なほど甘い審査
楽天から発行されているカードは、流通系や信販系に分類されます。
しっかりとした経歴やクレヒスを重視する傾向のある銀行系とは違い、とにかくたくさん買い物をしてほしいと考える流通系や信販系は、審査はさほどむずかしくありません。
特に楽天系のカードは過去にブラックリスト入りされていたことがある方や、本人は無収入でも配偶者に収入があるという方でも即審査に通るケースは少なくありません。
この楽天ANAマイレージクラブカードも、楽天が発行しているため同じく審査は甘めです。
通年通してキャンペーンを行っていることから、常に人が集まって欲しいという考えであることがよくわかります。
申し込んでから即日発行も夢ではないカードでしょう。
まとめ
楽天ANAマイレージクラブカードは、多数の機能が合わさったカードです。
ANA系のカードや楽天系のカードが欲しいと思っている方にはピッタリのカードだと思いますよ。
年会費実質無料で、マイル還元率が0.5%ありますし、楽天の特典はフル付帯です。
それに、楽天カードをすでに持っていたとしても手数料の1,080円だけを支払えば、切り替えをすることもできるのもいいですよね。
ANAをよく利用するなら切り替えた方が、何かと便利なはずですから。
今から楽天カードを申し込もうと思っている人は、楽天ANAマイレージクラブカードも一度検討してみてください。