クレジットカードにインビテーションというものが存在することを知っていますか?
インビテーションとは、招待という意味。
つまり、クレジットカードを発行する際に自分で申し込むのではなく招待を受ける必要があるということです。
条件をクリアすることで初めてインビテーションが届くので、カード会社から認められた会員である証にもなります。
このインビテーション制を設けているカード会社はかなりたくさんあります。
ですが、適当に選んでしまうとかえって損をすることにもなりますので、よく考えてからインビテーションしたいところです。
今回はインビテーション全般のことや、おすすめのカードなどを紹介します。
インビテーションについて知りたい人はぜひ参考にしてみてください。
目次
クレジットカードのインビテーションの特徴
クレジットカードというと、自分で申し込んでカードを発行するというイメージが強いと思います。
しかし、それとは別にインビテーションという方法もあります。
インビテーションとは、招待のこと。
つまり、カード会社から正式にインビテーションされることによって、カードを発行することができます。
まずは、インビテーションについて詳しくまとめてみました。
インビテーションでしかステータスカードが作れない
基本的にインビテーションのカードはゴールドカード以上のクレジットカードです。
なので、欲しくても自分で申し込んで発行することが原則できません。
カードを発行したければ、カード会社からインビテーションされるのを待つ必要があります。
会社の設ける基準を満たす必要がある
インビテーションされるためには、カード会社が設ける条件を満たさなければいけません。
例えば
- 月◯円以上、年間◯万円以上利用している
- ◯歳以上
- ◯年間以上利用している
- 年収が◯万円以上
このような条件があります。
◯にした理由は、カード会社やカードランクによって基準が異なるためです。
プラチナカードやブラックカードなんかは、どんどん基準も厳しくなりますよ。
中には、インビテーションされて初めて一人前と認められた!と思う人もいるようです。
ステータスカードがほしいのであれば、あえてインビテーションされるのを待つのもいいかもしれませんね。
インビテーションをする際の注意点
カード会社がインビテーションを実施している理由は、会員を選定したいと思っているからです。
あんまりカードを使わない人にプラチナカードやブラックカードを持たれても利益にはなりませんよね。
また、カードをよく使う人は自社の利益をあげる人材にもなりますので、できることなら逃したくありません。
そういった考えから、インビテーション制度というのは利用されています。
なので、インビテーション制のカードは
- 年会費が高い
- 付帯サービスが豊富
こんな特徴があります。
しかし、インビテーションを受けるためにはいくつかの注意点があります。
条件をクリアしていても、以下のことができていないと弾かれる可能性があるので、気をつけたいですね。
料金を滞納してはいけない
クレジットカードの仕組みは、一旦カード会社に借金をしてそれから払っているということは、周知の事実です。
ここで、料金を滞納してしまうと一気に信用がなくなってしまいます。
ひどい場合だとブラックリスト入りさせられてしまいます。
ここまでなってしまうと、インビテーションを受けることは難しいですし、新規でカードを発行するのも厳しくなります。
インビテーションを受けたいのであれば、口座の残高などに気をつけましょう。
クレヒスを育成する
クレジットカードには、クレヒスという言葉が存在します。
クレジットカードヒストリーという言葉を略したものであり、一言でいうとクレカを持ってからの歴史のことです。
クレヒスには、今までのカードの使い方や利用額、金融事故などが値します。
カード会社としては、クレヒスがいいお客さんにカードを発行したいと思っています。
なので、インビテーションを受けたいのであれば、いいクレヒスを育成するように心がけてみてください。
インビテーション制のクレジットカードの選び方
インビテーション制を設けている会社はたくさんありますし、発行できるカードもそれに比例しています。
だけど、適当に選んでしまうとあまり価値を感じない可能性もあります。
もし、インビテーションのあるクレジットカードがほしいのであれば、一度クレカの選び方を考えてみてください。
独自の選び方もまとめてみましたので、インビテーションを狙うのであれば参考にしてみてくださいね。
自分でもクリアできる条件
インビテーションの条件は、会社によって異なると紹介しました。
もちろん、難しい会社から発行できればそれだけステータスを感じることもできるのですが、明らかに無理な条件であることも多です。
自分の今の利用額や年収面を考えて、発行するカードを選ぶようにしましょう。
そうでないと、いつまで経ってもインビテーション受けられませんので。
年会費
インビテーションを受けると、基本的に年会費が高くなります。
それだけ特典やサポート面も充実しているんですけどね。
やっぱり、アメックスなどの国際ブランド系、プラチナカードなどのステータスカードは年会費が一気に上がります。
インビテーションを受けたとしても、支払える金額であるかどうかは確認しておくべきですね。
特典
クレジットカードを選ぶ基準として、特典面を比較する人も多いと思います。
有効な特典がないのに、年会費だけが高いと発行することをためらう人もいるでしょう。
なので、インビテーションを受ける際は特典面もよく見ておくのも大事です。
カード会社が用意している特典が自分には合わないということもありますから。
納得できた上で、発行できるのがベストです。
ステータス
ステータスもインビテーションを受ける上で大切な基準です。
プラチナカードがほしいのに、ゴールドカードのインビテーションがきても仕方ないですからね。
また、自分がどこまでのインビテーションを受けるかも考えておくようにしましょう。
おすすめのインビテーションクレジットカード
インビテーション制のカードを選ぶ基準をあらかた理解したところで、おすすめのカードを選んでみました。
知名度のあるカードだけでも、これだけたくさんの種類があります。
- JCBゴールド ザ・プレミア
- 三井住友カードプラチナ
- イオンゴールドカード
- セブンカード・プラス(ゴールド)
- エポスプラチナカード
では、順番に見ていきましょう。
JCBゴールド ザ・プレミア
国際ブランドであるJCBカードが発行するカードです。
JCBゴールドからの招待でインビテーションが可能。
1年の内、インビテーションできる期間が決まっているので、それに漏れてしまうと翌年以降になります。
- 家族カードが無料
- プライオリティパスが利用できる
- ダイニング30が利用可能
- ポイントの有効期限が5年間
- ポイント優遇率がアップする
このような特徴やメリットのあるクレジットカードです。
インビテーションするためには、
- JCBゴールドのショッピングの利用合計金額が2年連続で100万円を超えていること
- MyJCBにメールアドレスを登録していること
この2つの条件をクリアする必要があります。
年間で100万円となると、1ヶ月に大体8万円ほど使う計算になります。
家賃や食費など、生活に関わる費用をカードで支払うと、そこまで難しい条件ではないかと。
また、ランクアップさせることによって、ポイントプログラム面が大きく変わります。
ポイント面を重視するのであれば、JCBゴールド ザ・プレミアを目指すのはおすすめです。
三井住友カードプラチナ
三井住友銀行が発行している銀行系のプラチナカード。
インビテーションを受ける他、自分で申し込むことも可能です。
そのかわり、インビテーションを受けるより審査は厳しいくなりますけどね。
- プラチナグルメクーポンが利用できる
- カードの利用状況に応じて、ギフトカードがもらえる
- コンシェルジュサービスが利用できる
- 提携先のホテルやホテルの施設がお得に利用可能
- 銀聯カードが発行できる
三井住友カードプラチナにはこのような特徴があります。
三井住友カードプラチナは正式にインビテーションの条件が公表されていませんが、ゴールドカードをだいたい100万円ほど利用することが基準です。
そして、2年から3年ほど使い続けることも大切です。
そうすれば、インビテーションが届くはずですよ。
一番の特徴は利用状況に応じてギフトカードが届くということでしょう。
半年間の支払額の0.5%相当だそうです。
キャッシュバックと考えると、それなりにお得だと思いますよ。
イオンゴールドカード
大型ショッピングモールのイオンが発行しているカードです。
イオンカードというと、一般カードのほうがお得だとよく取り上げられますが、ゴールドカードもあります。
インビテーション制ですが、基準が甘いので主婦の方でも簡単に切り替えられるはずです。
- 国内外の旅行傷害保険が無料で利用可能
- イオンラウンジ及び、羽田空港のラウンジが利用できる
- 電子マネーを追加できる
- ディズニーデザインのカードがある
イオンゴールドカードはこのような特徴があります。
最近は、年間で100万円利用している人に向けてインビテーションしているそうです。
なので、月に8万円ほど利用すれば、発行できるかと思います。
ちなみに、年会費は無料なのでインビテーションしたからといって、お金がかかるわけではありません。
このカードの特徴はイオンラウンジが利用できるところでしょうか。
全国にあるイオンラウンジが無料で利用できるようになっています。
同伴者も3名まで利用できるので、家族で買い物に訪れた時に休憩がてら利用するのもいいと思いますよ。
イオンをよく利用する人は積極的にインビテーションを目指すべきでしょう。
セブンカード・プラス(ゴールド)
イトーヨーカードーが発行しているカードです。
セブン&アイグループも関わっているので、電子マネーとしてnanacoも追加されています。
- ショッピングガード保険が付帯
- 年会費が永年無料
- 貯めたポイントは1ポイントから支払いに利用できる
このカードは特典面が一般カードと大差ないのですが、積極的にインビテーションするべきです。
なぜなら、年会費が永年無料になるからです。
一般カードは次年度以降500円の年会費がかかりますが、ゴールドカードは年会費が無料になります。
これだけでもかなりお得ですよね。
ただし、このカードもインビテーションの条件が公表されていません。
まあ、他のカードのことを考えると大体1年で100万円利用することが最低条件だと思いますけどね。
何にせよお得であることはまちがないので、インビテーションする機会があれば、積極的にするべきですよ。
エポスプラチナカード
マルイが発行しているエポスカードは即日受取が可能なカードして有名ですよね。
そんなエポスカードにも、ステータスカードとしてプラチナカードが存在しています。
ゴールドカード会員の一部にインビテーションしているので、まずはゴールドカードから発行しましょう。
- ボーナスポイントがもらえる
- ポイントの有効期限がなくなる
- プライオリティパスが無料
- 国内外の旅行傷害保険の額が最高で1億円
例のごとく審査基準は公表されていませんが、1年で100万円が目安です。
ちなみに、ゴールドカードのインビテーションが50万円なので、一般カードを持っている人はまず50万円利用するところからはじめてみましょう。
このカードは年会費が2万円かかります。
年会費が無料のカードを持っていると高い!と感じてしまいますが、かなり良心的な値段であることは間違いないです。
他のプラチナカードだと、5万円以上かかるものもありますしね。
そう考えると、かなり手が出やすいカードであることがわかります。
ポイントプログラムも強化されているので、使い勝手はいいと思いますよ。
インビテーションできるクレジットカードのQ&A
インビテーションできるクレジットカードはたくさんありました。
だけど、疑問に思うこともあったのではないでしょうか。
そこで、いくつかの質問に答えてみました。
明らかに条件をクリアしていないのにインビテーションが来たのですが…
インビテーションの条件には、決められた金額を年間で使わなければいけません。
例えば、50万円が最低条件だとしましょう。
ですが、30万円しか使っていないのにも関わらず、インビテーションが来たという例もあります。
この場合は、使った金額よりも返済能力を評価された可能性があります。
クレジットカードは、信用が第一のカードですからね。
コツコツ返してきたからこそ、インビテーションが届いたのでしょう。
インビテーションが届いたあとに年収が減ると、減枠されますか?
インビテーションが届いたものの、いらないから放置というケースは結構あります。
大半の場合が、年会費が高いからというものです。
もちろん、その後に申請して発行してもらうことも可能です。
しかし、インビテーションが届いた後に転職で年収が減ってしまうと、減枠される可能性があります。
クレカの枠は、年収などによって決められますからね。
枠が減るのが嫌なら、インビテーションは受けないほうがいいでしょう。
年収が低くてもステータスカードは発行できますか?
インビテーションが届くステータスカードは、もちろん年収も審査基準に入っています。
年収の条件をクリアしていないと、発行できないと思いがちですが、実はそうでもないんですよね。
年収が低い人でも、生活費をクレジットカードで支払っているとステータスカードのインビテーションが届いたという例があるくらいですから。
なので、年収が低いと思っている人でも、そこまで気にする必要はありません。
とにかく利用することと、返済能力も大切ですからね。
といっても、無理してクレカを使うのはあまりおすすめできませんが。
まとめ
インビテーションを受けるためには、まず目先の審査基準をクリアする必要があります。
といっても、今回紹介したカードはそこまで審査基準が厳しくないので、普通に利用しているとインビテーションが届くと思います。
インビテーションすると年会費が上がってしまうものもありますが、反対に無料になるものもありますので、条件をよく読んでから利用しましょう。