旅行や出張などで飛行機をよく利用する人の中には、マイルを貯めているとい人が多いでしょう。
ANAカードで貯めたり、他カードで貯まったポイントをマイルに交換したりと、マイルを貯めるとお得で便利なことが多いですから。
ここでご紹介するANAダイナースカードは、ANAマイルが貯めやすい上に、ANAの共通サービスとステータスの高いダイナースクラブのサービスを利用する事ができてとても優秀です。
年会費こそは高いですが、その高額年会費を上回るくらいの充実した付帯サービスが魅力です。
空港ラウンジサービスはもちろんのこと、グルメでの優待は他カードではなかなか得られないサービスが充実しています。
旅行傷害保険も手厚い補償内容となっています。
旅や食を豊かにしてくれるダイナースクラブの付帯サービスとANAならではの付帯サービスが両方利用することができるので保有メリットの大きなクレジットカードとなります。
そんなANAダイナースカードの特徴やメリット、デメリットなどを説明していきます。
ちなみにめちゃくちゃお得な期間限定入会キャンペーンなども行っていることでも有名なので、気になる方はとりあえず公式ページを見てみてください。
目次
ANAダイナースカードの年会費と国際ブランド
ANAダイナースカード は、三井住友トラストクラブ株式会社がANA(全日本空輸株式会社)と提携して発行するクレジットカーです。
国際ブランドは、ダイナースクラブです。
ダイナースクラブは、国内のちょっとした店舗等では使えないのでは?と思う人もいるかと思いますが、日本国内唯一の国際ブランドで国内シェアNO.1のJCBと提携しているので心配ありません。
JCBのおよそ9割の加盟店で使うことができます。
年会費は27,000円と高額
ANAダイナースカードの年会費は、27,000円(税抜)です。
かなり高額かと思いますが、ステータスの高い付帯サービスからすれば妥当な年会費といえます。
ダイナースクラブカードの年会費が、22,000円(税抜)なので、このカードにマイルが貯めやすい機能とANAの共通サービスが付帯してプラス5,000円と考えれば安いほうとも言えます。
家族カードは、6,000円
家族カードの年会費は、6,000円(税抜)です。
こちらも、家族カードで6,000円は高いと思うかもしれませんが、本カードとほぼ同等のサービスを受けることができるので、家族カードの年会費はけっして高いとは言えません。
ETCカードは、年会費、発行手数料ともに無料です。
限度額に一律の制限がない
ANAダイナースカードに限らずダイナースクラブカードは、「会員様への揺るぎない信頼が最も大切」という理念があり、そのことから限度額に一律の制限を設けていません。
ANAダイナースカードも例外なくその理念の範囲内のカードです。
決められた限度額がないので、長期の出張や旅行、大きな買い物なども限度額を心配することもありません。
ただし、いくら使ってもOKという考え方ではなく、あくまでも「信頼」の範囲内です。
また、初期の限度額は200万円~300万円と言われています。
初期の限度額でも十分高い金額ですけどね。
ANAダイナースカードのポイント還元率は1.0%
ANAダイナースカードでは、ダイナースクラブのポイントプログラムである「ダイナースクラブリワードプログラム」が適用され、100円利用毎に1ポイント貯まり還元率は1.0%です。
通常還元率が1.0%なら、まずまずの高還元カードと言っていいでしょう。
通常マイル付与率も1.0%
ANAダイナースカードで貯めた100円ごとの1ポイントは、マイルに交換することができます。
この場合、「1ポイント→1マイル」となるので、マイルの付与率も1.0%となります。
マイル付与率1.5%というカードもありますが、通常付与率1.0%というのもまずまず良いでしょう。
特約店ならマイル付与率が1.5%~2.0%にアップする
ANAダイナースカードを、ANAカード特約店の「ANAカードマイルプラス」で利用した場合、マイル付与率は1.5%~2.0%にアップします。
内訳は、
- 通常ポイント:100円利用毎1ポイント
- ANAマイル:100円または200円利用毎に1マイル
となりますので、100円利用毎の1ポイント=1マイル+100円または200円利用毎の1マイルで、
- 100円の利用で1.5マイル
- 100円の利用で2マイル
貯まるということになります。
また、ANAカードマイルプラスは、空港関連だけでなく百貨店やレンタカー、飲食店など様々なジャンルに分散されてあるのでわりと使いやすくもなっています。
ANAカードマイルプラス提携店の一部をご紹介
ANA国内線、国際線の航空券、機内販売
全国の一部の空港駐車場
- JTB商事
- ニッポンレンタカー
- 羽田空港内ペットホテル
- スターバックス
- 高島屋
- 阪急百貨店
- 大丸
- 松坂屋
- 阪神百貨店
- ANAショッピング A-style(通販)
- セブンネットショッピング(通販)
- 花キューピット
- セブンイレブン
- イトーヨーカドー
などがあります。
マイルボーナスが貰える
ANAダイナースカードは、3つのマイルボーナスをもらうことができます。
- 入会ボーナス:2,000マイル
- 毎年継続ボーナス:2,000マイル
- フライトボーナス:区間基本マイル×クラス×25%
となっています。
ANAダイナースカードを毎年変わらず保有するだけで、年に1回必ず2,000マイルが貰えます。
楽天Edyへのチャージでもマイルが貯まる
現金もサインもいらない便利な電子マネーは、最近利用者が多いです。
中でも、楽天EdyへのチャージにANAダイナースカードを使った場合、200円利用毎に1マイルが直接貯まります。
電子マネーへのチャージで直接マイルが貯められるのは、嬉しいです。
楽天Edyを利用している人なら、ANAダイナースカードでチャージした方がお得です。
ダイナースクラブ・オンラインショッピングモールでお得になる
ネット通販を利用する際に、ポイントアップサイトのダイナースクラブ・オンラインショッピングモールを利用すればボーナスポイントが貰えるか、キャッシュバクされるかのどちらかをえらぶことができお得になります。
主なショップと加算されるポイントとキャッシュバック率は、
ショップ | キャッシュバック率 | ポイント |
楽天市場 | 0.5% | +1ポイント |
LOHACO | 1.0% | +2ポイント |
Yahoo!ショッピング | 0.5% | +1ポイント |
セブンネットショッピング | 1.0% | +2ポイント |
おうちでイオン イオンショップ | 1.5% | +2ポイント |
イトーヨーカドーネット通販 | 2.0% | +4ポイント |
ケンコーコム | 2.5% | +5ポイント |
ビックカメラ.com | 1.0% | +2ポイント |
ジャパネットたかた | 1.0% | +2ポイント |
となっています。
ポイントの使い道と有効期限
ANAダイナースカードで貯めたポイントは、このカードを持つ人ならマイルに交換するのが1番かと思いますが、ダイナースクラブリワードポイントは、マイル以外にも様々な交換先が用意されています。
また、マイルへの交換の場合は、ポイント有効期限3年となりますが、それ以外との交換の場合は、有効期限はありません。
なので、マイルへの交換が間に合わず余ってしまったポイントがある場合などは、豊富な交換先からお得なものを選んで交換するのも良いです。
マイル以外のポイントの交換先は、
- 家電や雑貨、グルメなどの商品
- 各種ギフト券や金券
- 現金充当
などがあります。
4つのお得な優待サービスと特典・メリット
ANAダイナースカードは、ANAの共通サービスとダイナースクラブのステータスの高いサービスが使えるので、保有メリットは大きいです。
充実した内容の旅行傷害保険も付帯しているので安心感もあります。
ANAダイナースカードのメリットとしては、
- ANAの共通サービスがある
- ダイナースクラブの充実の付帯サービスがある
- 充実の旅行傷害保険が付帯している
- ビジネス・アカウント・カードも保有できる
これら4つです。
ANAの共通サービスがある
ANAダイナースカードは、ANAワイドカードとダイナースカードが合わさったようなものなので、ANAの共通サービスを利用することができます。
主なANA共通サービスは、
ANAカードファミリーマイル
家族カードで貯まったマイルも合算することができる。
マイルがグッと貯まりやすくなります。
ビジネスキップが利用できる
ANAカード会員だけが利用することができる割引運賃サービス
その他にも
- ANA国内線、国際線の運賃が10%割引になる
- 空港内にある「ANA FESTA」での利用額が10%オフ
- ANA国内ツアーのスカイホリデーが5%オフ
- ANA海外ツアーのANAハローツアーが5%オフ
- ネット通販の「ANAショッピング astyle」が7%オフ
- ニッポンレンタカー5%オフ
- トヨタレンタカー5%オフ
- オリックスレンタカー5%オフ
- ハートレンタカー(海外)5%オフ
などがあります。
国内線や国際線の運賃が優遇されたり、旅先での細やかな割引もあるので旅行の際は、お得で便利です。
ダイナースクラブの充実の付帯サービスがある
ダイナースクラブの付帯サービスはステータスが高く、高額年会費を支払ってでも利用したい魅力的な優待が豊富です。
エグゼクティブダイニング
200近い国内のレストランで所定のコースメニューを2名以上で予約すれば、1名分が無料になるサービスです。
また、店舗によっては6名以上で予約した場合、2名分の料金が無料になります。
特別な時間などを過ごす時でも、誰にも知られずにお得に利用することができます。
料亭プラン
接待や大切な会食などに使いたい料亭ですが、なかなか一見さんを受け入れてくれません。
しかし、ANAダイナースカード会員なら、初めての料亭であってもダイナースクラブリザベーションデスクに電話を入れれば、ダイナースクラブが本人に代わって料亭に予約を入れてくれます。
予算や料理の希望なども伝えることができるので、初めての料亭でもスムーズに使う事ができます。
サイレンススタイル
ダイナースクラブの専用デスクから予約をしておけば、東京都48店舗、神奈川県3店舗、千葉県1店舗、大阪府5店舗のレストランでの食事の会計時、現金での支払いもカードの提示もサインもなしでお店を後にすることができます。
大切な人や重要なクライアントなどをもてなす際に、最後までスマートに振る舞う事ができます。
空港ラウンジサービス
ANAダイナースカードと搭乗券の提示をすれば、日本国内では、28空港46ヶ所のラウンジを、海外では322空港527ヶ所のラウンジを利用することができます。
また、家族カードを持つ家族も同じように無料でこれらの空港ラウンジを利用することができます。
旅行に行く際は、空港で過ごす時間は長くなるので、空港ラウンジサービスは必須ですよ。
トラベルデスクが利用できる
旅行に関する様々な問い合わせや相談ができ、さらに旅に関する手配や案内をおこなってくれます。
主なサービスは、
- 国内、海外パッケージツアーの受付
- 割引価格での宿泊施設の案内
- 割引価格での航空券の案内
- 宿泊施設の手配
- 航空券の手配
などです。
ナイト イン 銀座
せっかく銀座に来から、おしゃれなバーやクラブに行きたいという方も多いはず。
そんな時に、ANAダイナースカードを持っていると、
- バーの優待内容→ウェルカムドリンク1杯サービス
- クラブの優待内容→初回のご利用時のみ、お一人様35,000円
このような一流のバーやクラブで限定の優待サービスを受けることができます。
クラブの場合は、ボトルや料理代は別料金になりますが、3名以上のグループであればボトルが1本サービスになります。
今夜は少し銀座で、しっぽり飲みたい時などに、活用したいサービスです。
これらはすべてダイナースクラブ会員限定の特典になります。
充実の旅行傷害保険が付帯している
ANAダイナースカードには最高1億円の補償がある旅行傷害保険が付帯しています。
海外旅行傷害保険(自動付帯)
傷害の種類 | 補償金額(本人) |
死亡・後遺障害補償 | 最高1億円* |
治癒費用 | 300万円限度 |
疫病の賠償費用 | 300万円限度 |
賠償責任 | 1億円限度 |
携行品の損害 | 100万円万円限度(1旅行→50万円) |
救援者費用等 | 400万円限度 |
*自動付帯→5,000万円、利用付帯→5,000万円
国内旅行傷害保険(自動付帯)
傷害の種類 | 補償金額(本人) |
死亡・後遺障害補償 | 最高1億円* |
手術費用補償 | 40万円 |
入院費用補償 | 10,000円/1日 |
通院費用補償 | 3,000円/日 |
*自動付帯→5,000万円、利用付帯→5,000万円
となっています。
死亡、後遺障害補償が最高1億円というのは、さすがダイナースクラブカードといった感じです。
さらに、ゴールドカードやプラチナカードも入院費用補償が5,000円/1日というのが多い中、10,000円/1日というのはさすがです。
ビジネス・アカウント・カードも保有できる
ANAダイナースカードを保有すれば、ビジネスカードとして便利に使えるビジネス・アカウントカードも発行することができます。
出張費や接待費、会社備品の購入、その他諸々の経費は、ビジネス・アカウントカードで決済するればプライベートとビジネスをしっかりわけることができ、ビジネスにおける経費を一括管理する事もできて非常に便利です。
ただし、
- 発行手数料:2,000円(税抜)
- 年会費:2,000円(税抜)
がかかります。
ANAダイナースカードの年会費27,000円(税抜)に加えて、ビジネス・アカウント・カードの年会費2,000円(税抜)となるので、合計で年会費は29,000円(税抜)ということになります。
それでも個人ではなく事業用で使う場合は、絶対にカードはわけた方が経理は格段と楽になるので、ビジネスカードとして利用を考えるならビジネス・アカウントカードを発行することをおすすめします。
そもそも個人カードに比べて法人カードは種類も少ないですので。
→法人カード比較ランキング!事業主向けのおすすめビジネスカードまとめ
ANAダイナースカードのデメリット
ANAダイナースカードは、ANAマイルも貯めやすく付帯サービスの充実ぶりも凄いです。
しかし、この優秀なクレジットカードを保有するには年間27,000円(税抜)かかってしまうというデメリットがあります。
ただ、旅行や食に関する付帯サービスは、他ではなかなか得ることのできないものです。
このサービスを積極的に使っていくことで、年会費の高さは気にならなくなります。
それでも、この年会費がネックと感じるならもう少し年会費が抑えることができるゴールカードを検討がするもの1つです。
→ゴールドカード比較ランキング!目的別・人気のゴールドカードを徹底紹介!
ステータス性は昔よりは下がってしまいましたが、その分かなり作りやすくはなりました。
まだ、ちょっとこの年会費は難しいなら似たようなサービスがある低価格のゴールカードを使ってみるとイメージしやすいかもしれませんよ。
ANAダイナースカードの審査基準
ANAダイナースカードは、ANAマイルが貯められ、ダイナースクラブの高ステータスの優待サービスが魅力のクレジットカードです。
空港ラウンジや、レストランなどでの優遇、充実の旅行傷害保険などは、他カードではなかなか得られないメリットです。
そんなANAダイナースカードであるからこそ、審査基準は厳しいのでは?と思うものです。
確かに、ダイナースクラブの審査は厳しいことで有名です。
以前でしたら、この内容のカードであれば、30歳以上で年収500万円以上という基準があったでしょう。
しかし、ANAダイナースカードの申請資格は、「27歳以上の人」となっています。
30歳以上、年収500万円以上という申請資格から比べれば、少々基準が緩くなっていることがわかりますが、18歳以上、20歳以上で持てるカードから比べればその審査の厳しさが覗えます。
また、ある程度の年齢であり、それなりの勤続年数のある人でないと、ダイナースクラブの優待サービスを利用するのも難しいでしょう。
年会費の27,000円(税抜)を支払っていくのも大変です。
ANAダイナースクラブカードの審査は他カードに比べれば少々厳しくなりますが、このカードの付帯サービスを使いこなす自信のある人は申請してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ANAダイナースカードは、ANAワイドカードとダイナースカードが合わさったような1枚です、
ANAマイルを貯めたり、ANAの共通サービスを利用できたり、高ステータスのダイナースクラブのサービスも利用できます。
そのため、保有メリットは多く、ANAダイナースカードを持つことでプライベートの幅がぐっと広がるでしょう。
年会費は27,000円(税抜)と高額ですが、それだけの価値は十分にあるクレジットカードとなります。