通勤や出張などで、JRの電車や新幹線を使う人は多いでしょう。
特に通勤での利用の場合は、定期券の購入やエキナカでの買い物など、JR関連にお金を使う機会が増えます。
そんな時、保有していることで多くのメリットを得られるクレジットカードが「ビューゴールドプラスカード」です。
ビュースイカカードのゴールド版となり、ビューゴールドプラスカードには、ビュースイカカードの特典やサービスはもちろんのこと、ゴールドならではの付帯サービスが豊富です。
クレジットカードのゴールドクラスによくある空港ラウンジサービスもありますし、JRならではの東京駅構内のビューゴールドラウンジサービスも付帯します。
ポイントも貯めることができ、さらにJR関連商品の購入でポイントが3倍になるサービスもあります。
ここではそんなビューゴールドプラスカードの特徴やメリット、デメリットを説明していきます。
目次
ビューゴールドプラスカードの特徴
ビューゴールドプラスカードは、JR東日本が発行するクレジットカードです。
クレジットカード機能と定期券、Suicaが三位一体となった便利でお得なカードとなります。
国際ブランドは、JCBのみです。
通常のビュースイカカードの場合は、VISA、JCB、MasterCardと3つの国際ブランドから選ぶことができますが、ゴールドの場合はJCBのみとなってしまうのは少し残念です。
しかし、JCBは、国内唯一の国際ブランドであるため、日本国内での利用に関しては全く問題ありません。
海外では、使い勝手が悪いのでは?と思われがちですが、日本人がよく行く人気の海外観光地であればほとんど使えますので、よほどのことでない限り特に問題ないでしょう。
もし、不安であればサブカードでJCB以外の格安のゴールカードや
年会費無料の高還元率カードを持っておくと安心かもしれません。
年会費無料なら金銭的なリスクは全くありませんからね。
年会費は10,000円
ビューゴールドプラスカードの年会費は、10,000円(税抜)です。
ビィースイカカードの年会費が、477円(税抜)となるので、それに比べるとかなり高額となりますが、ビュースイカカードにはない、ゴールドならではの付帯サービスが魅力なので、適正価格と言えます。
家族カードは1枚目無料、2枚目から3,000円
家族カードは、1枚目は年会費無料で保有できます。
2枚目以降は、3,000円(税抜)となります。
こちらも、ビュースイカカードの家族カードの年会費(477円)に比べると少し高いですが、優待サービス豊富なビューゴールドプラスカードの家族カードとなるので、そこまで高いわけではないです。
ETCカードの年会費は無料
ビュースイカカードの場合ETCカードの年会費は、1枚に付き500円(税抜)がかかりますが、ゴールドプラスカードの場合は無料です。
これは、ゴールドの特典といった感じですので、車を利用する人であれば、ETCの方が現金で支払うよりも割引などがあるので、一緒に発行しておくと便利ですしお得です。
利用限度額は最大200万円
ビューゴールドプラスカードの利用限度額は20~200万円です。
「ビュー・スイカ」カードの場合は10~60万円なので、このカードと比較すると高めに設定されています。
しかし、ビューゴールドプラスカードは他のゴールカードに比べて少し低めの設定かなと個人的には思います。(300万円くらいが目安)
あくまでも月間の利用額なので年間でいえば2000万円までは利用できる計算なので、通常で考えれば十分すぎるんですけどねー。
7つのお得な優待サービスと特典・メリット
ビューゴールドプラスカードは、日頃JRをよく利用する人にとってはかなり便利でお得なカードとなります。
電車はもちろん、新幹線を頻繁に使う人ならビュースイカカードより、ビューゴールドプラスカードの方が、保有メリットは大きいです。
年会費は、10,000円(税抜)となりますが、それに見合った付帯サービスが十分にあります。
ビューゴールドプラスカードのメリットとしては、
- 9つの特典から好きなものを選ぶことができる
- クレジットカード機能とSuica、定期券の三位一体で便利
- 東京駅構内のビューゴールドラウンジが利用可能
- 空港ラウンジサービスがある
- 国内、海外旅行傷害保険が自動付帯
- 空港手荷物優待サービスがある
- Apple Pay対にも対応
これら7つです。
9つの特典から好きなものを選ぶことができる
入会時に、下記の9つの特典からあらかじ好きなもの選んでおくと、ビューゴールドプラスカードの発行後、初年度年会費を支払えば、特典を貰えるハガキが届きます。
ハガキを返送すれば、お得なプレゼントを貰う事ができます。
9つの特典は
- 新幹線、特急グリーン車利用券と普通列車グリーン車利用券が各2枚
- 普通列車グリーン車利用券10枚
- 普通列車グリーン車利用券6枚、JR東日本新幹線車内販売コーヒー無料券7枚
- 東京ステーションホテルのスイーツセットペア利用券
- 紀ノ国屋特選デリカテッセン詰合せ
- JR東日本東北総合サービス復興応援ギフト
- ベックスコーヒーショップとベッカーズ コーヒーチケット25枚
- ジェクサー・フィットネスクラブ施設利用券2枚
- ビューゴールドラウンジ利用券3枚
これら9つです。
どれを選んでも、魅力的な特典となるのでカード入会後の楽しみとなります。
クレジットカード機能とSuica、定期券の三位一体で便利
ビューゴールドプラスカードには、クレジットカード、Suica、定期券の機能が搭載されるので1枚でかなり便利に使える三位一体型です。
通勤や買い物、新幹線を利用した旅行や出張などで、いつでも便利にお得に使うことができます。
東京駅構内のビューゴールドラウンジが利用可能
ビューゴールドプラスカードならではの嬉しい優待サービスです。
ゴールドカードの付帯サービスの定番である、空港ラウンジサービスももちろん付帯していますが、東京駅構内のビューゴールドラウンジが利用できる付帯サービスもあります。
新幹線などを利用する際、騒がしい駅構内から離れ静かな空間でゆったりすることができます。
サービスは、
- ソフトドリンク
- 軽菓子
- 新聞、雑誌閲覧
- 無線LAN
などがあります。
ただし、利用する際にはビューゴールドプラスカードと
- 当日の新幹線グリーン車
- 特急列車グリーン車グリーン券
どちらか1つの提示が必要になるので忘れないようにしましょう。
また、1度ラウンジを出てしまうと再度入室はできないようになっていて、予約なども行っていないので注意してください。
空港ラウンジサービスがある
国内主要空港のラウンジと、ハワイ・ホノルル国際空港のラウンジ、韓国・仁川空港のラウンジが無料で利用することができます。
また、本会員のみならず、家族カード会員も無料で利用することができるのも嬉しいです。
国内、海外旅行傷害保険が自動付帯
ビューゴールドプラスカードには、国内、海外旅行のどちらにも旅行傷害保険が自動付帯しています。
カードによっては、海外旅行の場合は自動付帯であっても、国内旅行は利用付帯ということが多い中、国内、海外ともに自動付帯というのは、嬉しいものです。
海外旅行傷害保険の内容(自動付帯)
傷害の種類 | 補償金額(本人) |
死亡・後遺障害補償 | 最高5,000万円 |
治癒費用 | 100万円限度 |
疫病の賠償費用 | 100万円限度 |
賠償責任 | 3,000万円限度 |
携行品の損害 | 20万円限度 |
救援者費用等 | 100万円限度 |
国内旅行傷害保険の内容(自動付帯)
傷害の種類 | ゴールドカード |
死亡・後遺障害補償 | 最高5,000万円 |
入院費用補償 | 5,000円/1日 |
通院費用補償 | 3,000円/1日 |
手術費用補償 | 入院中の手術5万円、入院以外の手術2.5万円 |
となっています。
また、ショッピング保険も300万円までついているので、補償に関しては年会費10,000円(税抜)なだけあって、手厚い補償内容となっています。
空港手荷物優待サービスがある
ビューゴールドプラスカードには、空港関係で便利なサービスが付帯しています。
- 手荷物宅配サービス
- 防寒具一時お預かりサービス
- 空港~ホテル間の宅配サービス
- レンタルモバイルサービス
があります。
これらのサービスを「空港宅配QLライナー優待サービス」と「空港宅配JAL ABC優待サービス」により、10%~20%オフの優待価格で利用することができます。
Apple Payにも対応
日本でもiPhone7から利用可能となったApple Pay。
おサイフケータイ機能が利用できなかったiPhoneユーザーも、これからはiPhone7でおサイフケータイ以上に便利なApple Payの利用が可能です。
手持ちのクレジットカードやプリペイドカードなどをiPhone7のiSight カメラでスキャン(撮影)するだけで、その機能や情報が取り込まれ一括管理ができ自由に利用することができます。
この機能を活用すれば、数枚のクレジットカードやプリペイドカードなどでおサイフがパツンパツンになってしまうことももうなくなります。
更に詳しい内容はこちらで紹介しています。
ビューゴールドプラスカードは、このApple Payに対応していますので、通勤や出張、旅行などにも非常に便利なこのカードをさらにスマートに使いこなすことができます。
また、Apple Payはビューゴールドプラスカード以外にも様々なクレカに対応しています。
ビューゴールドプラスカードのポイント還元率
ビューゴールドプラスカードは、1,000円利用毎にビューサンクスポイントは2ポイント貯まります。
2ポイント5円相当なので、還元率は0.5%と低めです。
また、この還元率は、ビュースイカカードも、ビューゴールドプラスカードも同じです。
1,000円未満の買い物でもポイントの対象になる
1,000円利用毎に2ポイントとなると、998円の買い物の時や、100円の買い物ではポイントがつかなくてもったいないと思ってしますが、ビューゴールドプラスカードの場合、そういった心配はありません。
月間の総利用額に対して1,000ごとに2ポイントという加算方法なので、1,000円未満の買い物であってもしっかりポイント対象となります。
通常還元率は低めですが、コツコツしっかり貯めていくことができます。
JR東日本関連商品の購入でポイント3倍
通常還元率は0.5%と低いですが、JR東日本が発行するクレジットカードなだけあって、JR東日本関連商品の購入でポイントが3倍になります。
主な対象商品は、
- 乗車券
- 特急券
- 回数券
- Suica定期券
- Suicaカード
- Suicaチャージ
- Suicaオートチャージ
などになります。
1,000円利用毎に6ポイント貯まっていきますので、通勤などで定期を購入する人は定期的に大きくポイントを貯められます。
年間ボーナスポイントが貰える
ビューゴールドプラスカードは、年間利用額に応じてボーナスポイントを貰うことができます。
このポイントサービスは、ビュースイカカードでも受けられますが、貰えるボーナスポイント数はビューゴールドプラスカードの方が格段にアップしています。
年間利用額 | ボーナス | ポイント |
70万円以上100万円未満 | Gボーナス70 | 600ポイント |
100万円以上150万円未満 | Gボーナス100 | 1,400ポイント |
150万円以上200万円未満 | Gボーナス150 | 2,600ポイント |
200万円以上 | Gボーナス200 | 4,200ポイント |
となります。
ビュースイカカードのボーナスポイントは、100ポイントから最大でも2,100ポイントなので、ビューゴールドプラスカードのボーナスポイント数の多さがわかります。
WEB明細サービスを利用すれば毎月20ポイント貰える
カードの利用明細を紙ではなく、会員サイトの「VIEW’s NET」でチェックする様にすれば、それだけで毎月20ポイントが貰えます。
ただし、毎月最低1回のクレジットカード利用が必須となります。
えきねっとでポイントの二重取りができる
えきねっとに登録し、全国の新幹線とJRの特急列車の自由席や指定席を申し込むと価格は割引価格となります。
さらにえきねっとポイントとビューサンクスポイントの2種類のポイントが貯まりポイントの二重取りが可能になります。
えきねっと会員になり、えきねっとトクだ値やお先にトクだ値で新幹線の指定席などを購入すると、とてもお得になります。
- トクだ値→5~20%
- お先にトクだ値→20%~35%
このように乗る新幹線によっては最大35%OFFという割引が受けることができます。
例えば、東京~新青森区間を東北新幹線の普通列車、はやぶさを指定席で購入した場合、
- 通常価格:17,350円
- えきねっとトクだ値:16,670円 (5%)
- お先にトクだ値:13,010円(25%)
となり、かなりお得です。
これで、ポイントの二重取りもできればメリットは大きいです。
※料金は通常期の場合
※お先にトクだ値は、乗車の13日前までの購入となります。
ポイントの交換先が豊富で使い道に困らない
ビューゴールドプラスカードで貯まったポイントは、400ポイントで1,000円分のSuicaチャージができたり、JR東日本の商品券やお取り寄せグルメカードなどに交換することができます。
交換先の一部をご紹介
- ルミネ商品券2,000円分:650ポイント
- ルミネ商品券4,000円分:1,250ポイント
- びゅう商品券1,000円分:400ポイント
- 普通列車グリーン車利用券2枚セット:400ポイント
- メトロポリタンホテル利用券2,000円分:600ポイント
- 東京ステーションホテル利用券5,000円分:1,850ポイント
- B-1グランプリギフトカード3,000円分:1,200ポイント
- 全国お取り寄せスイーツカード3,500円分:1,340ポイント
- 選べる花のギフトカード5,000円分:2,000ポイント
などがあります。
他にも、様々な商品券や利用券などがあり、使い道に困ることはないです。
日頃からSuicaをよく利用する人なら、Suicaチャージに利用するのがお得です。
「ビュー・スイカ」カードとの違い・比較
ビューゴールドプラスカードの通常カードとして、人気がある「ビュー・スイカ」カード。
すでに使っていて、ビューゴールドプラスカードに切り替えを考えている人もいるでしょう。
ここではそんな「ビュー・スイカ」カードとビューゴールドプラスの違いを比較していきます。
まずは比較表から。
ビュー・スイカ」カードとビューゴールドプラスカード比較
内容 | 「ビュー・スイカ」カード | ビューゴールドプラスカード |
年会費 | 477円円(税抜) | 10,000円(税抜) |
家族会員 | 477円(税抜) | 1枚目無料で2枚目3,000円(税抜) |
利用限度額 | 10~60万円 | 20万円~200万円 |
還元率 | 0.5% | 0.5% |
海外旅行傷害保険 | 最高500万円 | 最高5,000万円 |
国内旅行傷害保険 | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 |
ショッピング保険 | ー | 最高300万円 |
9つの特典 | ー | ◯ |
ボーナスポイント | 最大2,100円 | 最大4,200円 |
空港ラウンジ | ー | ◯ |
ビューゴールドラウンジ | ー | ◯ |
年会費はビューゴールカードの方が約9,500円高いですが、その分付帯サービスや貰えるボーナスポイントなどが全然違います。
「ビュー・スイカ」カードにも、保険等の補償はついていますが、正直いって気持ち程度の補償内容です。海外旅行で最大500万円ですからね。10倍違います。
それに空港ラウンジやビューゴールカードラウンジなども利用することはできません。
それを考える、補償を受けつつお得な特典や付帯サービスがほしいのであれば、間違いなくビューゴールカードにした方がお得です。
上記の特典を使いこなせば10,000円の年会費なんてすぐにペイできますからね。
ただ、そこまで付帯特典などを利用しないなら「ビュー・スイカ」カードをまずは使ってみるというのもありでしょう。
いずれにしても、まずは自分が必要なものは何かを知ることが大事です。
ビューゴールドプラスカードのデメリット
ビューゴールドプラスカードは、年会費10,000円(税抜)と少し高額ですが、毎日の通勤や新幹線などを利用する出張や旅行が便利で快適、そしてお得なものになるサービスが豊富です。
他クレジットカードではなかなかない、東京駅構内のビューゴールドラウンジが利用できるのも魅力です。
ポイントを貯めて、お得に使っていくこともできますが、デメリットとして、そのポイント還元率が0.5%と低い点があります。
高還元クレジットカードでは、還元率1.0%や1.5%というものもあります。
それらと比較すると、通常還元率0.5%はちょっと残念です。
しかし、JR東日本関連の商品購入やSuicaチャージなどでポイントは3倍となり還元率も1.5%になります。
そのため、日頃からJRを使えば使うほどポイントはかなり貯まりやすくなり、さらには年間利用額が増えればボーナスポイントを貰えるというメリットまであります。
そう考えると、JR東日本やSuicaをよく活用する人にはとっては、還元率はデメリットはないと言えそうです。
逆に使わない人にとっては、そこまで魅力があるカードではないってことですけどね。
その場合は、他のゴールカードを検討するのもありですよ。
ビューゴールドプラスカードの審査基準
ビューゴールドプラスカードの審査は、そう厳しくはないと言われています。
ビューカードの中ではゴールドクラスとなりますが、銀行系クレジットカードのゴールドクラスやアメックスゴールドカードなどの審査に比べれば、甘いとまでは言わなくても取得難易度は高くはありません。
職業ステータスや年収を厳しく問われる事もなく、申請資格としては、
- 20歳以上の人
- 毎月安定収入のある人
- 電話連絡可能な人
となっています。
そのため、クレジットヒストリーがキレイで、ある程度の勤続年数のある20歳以上の人であれば、発行される可能性は高くなります。
ただし、あくまでゴールカードなので一般カードよりはハードルが高いと思っておいたほうがいいですけどね。
まとめ
ビューゴールドプラスカードは、普段JRをよく利用する人で、新幹線などで出張や旅行に頻繁に行く人なら持っておいて損はしないクレジットカードです。
JR東日本関連の優待サービスや特典はもちろんのこと、空港での優待サービスもそれなりに充実しています。
また、クレジットカード、Suica、定期券の三位一体型となり非常に便利です。
さらにApple Payにも対応していますので、スマートに管理&利用することもできます。
ポイントを貯めれば、Suicaへのチャージに使うこともできるのでお得です。
JRをもっと便利にお特に利用していきたいと思っている人には、かなり使えるクレジットカードですよ。